2010年11月30日火曜日
完璧を求めない(2065)
ある凄腕の絵画修復師が、「完璧を求めない」、そう思うことで、その仕事に対してより深く入り込んでいくことができるようになったと言っています。
今は私もそういう感じですね。
何でもやろうとする。
でも、やり始めると、完璧にやろうとしすぎて、それが重荷になってうまくいかない時も多いものです。
自分の言葉に縛られてしまうこともあります。
正論を述べても、自分がそうならない時、感情は揺れます。
そうやって追い込まなければならないこともありますが、開き直ることができる感性は必要だと思います。
特にスポーツにおいては、大切な感性です。
今は少し余裕がある。
その余裕をもっと自分の仕事を深くするために使いたい・・そう思っています。
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2010年11月29日月曜日
センス(2064)
昨日は、山本育史プロの特別レッスンでした。
子どもたちの課題をチェックしてもらったり、マッチケアまでしていただいて充実したレッスンでした。
昼休みに「ゲームセンス」という話になりました。
試合に強いというのは、単にショットが強いということではないことは分かっています。
では、それ以外の要素に何があるのでしょうか。
考えられるのは、配球、予測、判断、それらを多く含めた対応力、そして、「ひらめくセンス」などです。
では、それをどうすれば鍛えることができるのか、向上させることができるのかは大変むつかしい問題です。
でも、私たちコーチが求めるのは、「ここ」にあると思います。
あれこれ考えます。
私の考えでは、「自己分析」できるということです。
昨日のレッスン終了後に、早速、そのことについてミーティングを行いました。
まず自分の課題を挙げてもらいます。
それに優先順位をつけます。
優先順位の一番高いものについて、それを解決するためにどうすれば良いのかを考えてもらいます。
解決策にも優先順位をつけて、書き出してもらいます。
そうすると、自分の一番の問題点は何で、それを解決するために一番必要なことは何かが明確にメージできるようになります。
それを忘れないように、ノートに書き出し、来週はそのことを意識した練習をビデオに撮ります。
そのビデオを見て、さらにメージを深めます。
(買っておいたプロジェクターが威力を発揮しそうです!)
そうやって「自己客観化」の感覚を磨いていきます。
センスとは、ひらめくものでありますが、それを引き出すためには、常に自分を観ることが大切です。
感情的にならず、冷静に自己分析し、それを明確なイメージに変えていく、それがセンスを磨きます。
トップ選手は、そんなことを意識しなくてもできてしまうということです。
でも、そうではない人は、磨かなければなりません。
自分のセンス・・・を。
そんなことを考えることができた大変素晴らしい一日でした。
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2010年11月27日土曜日
好奇心(2063)
ホームページをリニューアルしました。
今回は、一枚もテニスの写真を使っていません。
別に大きな意味はありませんが、テニスの関係だからテニスを大きくアピールするっていうのはいかがなものかな?
と、ふと疑問に思ったので、まったくテニスをイメージさせないサイトを作ったらどうなるだろという好奇心から作ってみました。
色々なところから写真を集めてきて、一応イメージに合うものを載せて、という作業が楽しいですね。
写真を集めるために沢山写真を見ました。
自分が撮るのはこういう写真がいいかな、などとイメージしながら長時間写真を眺めるのはいいもんです。
今までとは全く違うイメージのサイトに仕上がりましたが、どんなものでしょう。
このサイトのデキが良いのか悪いのかという評価よりも、まったく違うものを作ろうとしたという好奇心を感じてほしいですね。
これからも、色々なことに好奇心を持って接していこうと思います。
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2010年11月26日金曜日
日課(2062)
良いアイディアを導き出すためには、日課を持つことが有効だと言われます。
日本を代表する名医や経営者は、毎日行っている日課がある人が多いそうです。
自分のリズムを作り、気持ちをリセットする効果があるのかもしれません。
私がブログを書いてきたのにも、そうした効果があったのかもしれません。
それを一旦断念したのですが、別の日課も生まれました。
それは犬の散歩です。
ほぼ毎日散歩に行きます。
始めは「面倒だなと」思ってました。
でも、娘とあまり話をする時間もなかったので、最初は無理にそう思い込んで付き合っていました。
それがだんだんと習慣化してくると、自分で進んで出かけるようになります。
犬も学習してだんだん賢く付き合ってくれるようになるので、それも楽しみに一つですね。
何よりも気持ちはゆったりします。
前向きになります。
リラックスできます。
色々と考えることができます。
なかなか毎日続けることを持つことは難しいことです。
仕事はそのうちに入りません。
それを見つけることができた人は、きっと毎日前向きに進んでいけるのだと思います。
そうありたいと思います。
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2010年11月25日木曜日
パートナー(2061)
パートナーとは、「共同で仕事をする相手。相棒。」とあります。
テレビの番組で「相棒」が高い評価を受けています。
これは、
「警視庁に存在する窓際部署である「特命係」に所属する、東大法学部卒の優秀なキャリアでありながら、その変人ぶりが災いして出世コースから外れた警部・杉下右京と、事件で失態を演じたためリストラ対象にされた上に、右京と組まざるを得なくなった巡査部長・亀山薫の2人の活躍を描く」
物語です。
この物語が面白いのは、一人の有能な主人公がすべての問題を解決するのではなく、相棒と協力し、相棒からヒントをもらい、互いに協力しながら事件を解決していくことにあります。
そして、二人の深い絆と信頼関係をうまく描いていると思います。
うまく仕事をしていくためには、こうした相棒、パートナーが必要です。
でも、なかなかそうした巡り合わせはないですね。
今回、私は河本コーチをパートナーとして迎えました。
彼の詳しいプロフィールは、ホームページを見ていただくとして、何よりもこころ強いのは、共に暮らしたことがあるということです。
彼とは、私がアメリカに留学していた時に知り合いました。
1年足らずの期間でしたが、そのうちの半分ぐらいを一緒に暮らしました。
暮らすことで色々なことが見えてきます。
その人本来の姿を見ることになるので、それが原因で別れることも多いですね。
それでも、なお、パートナーとして私を選んでくれて、私もそれを受け入れるという関係がこころ強いのです。
お互いの素性をかなり深くまで理解した上で選択することができるというのは、そこに強い信頼関係が築けているということです。
コーチングで大切な考え方に、「相互選択」というのがあります。
これは、お互いにいつでも離れることができるという状況において、お互いを選ぶという関係が最も望ましいということです。
いつでも分かれることができるが、それでも互いを必要としてともに暮らす夫婦のようなものですね。
そんなパートナーと巡り合ったことを感謝しています。
まあ、彼とはいつかこういう日が来るのではないかという予感はありました。
それが現実となって、ロングウッドの新しい歴史が始まります。
どんな歴史が刻まれていくのか・・・ワクワクする、そんな気持ちでいます。
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2010年11月24日水曜日
巡り合わせ(2060)
巡り合わせの不思議を感じます。
今年のアジア大会男子の出場選手は、ジュニアの時代に私が指導した経験があったり、サポートしたことがある選手です。
その時もキラリと光るものを持っていましたが、日本を代表する選手に大きく成長したことに驚きます。
それ以上に驚くのは、私がそうした選手と関わりを持つことができたということです。
「運がいいな」・・・いつもそう思います。
その「運」を大切にしていきたいですね。
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2010年11月23日火曜日
starting over(2059)
It'll be just like starting over, starting over
これはジョン・レノンの (just like) starting over という歌の歌詞です。
starting over というのは、再出発という意味ですが、
「さあ。ここから始めよう!」
という前向きな姿勢を歌にしたものだということをあるテレビ番組で見ました。
12月8日がジョン・レノンの命日ということで、こうした特集が組まれたのでしょうが、そのようなことをブログの再開に対して思っていた時、この言葉には心引かれます。
ジョン・レノンは、音楽活動に対して行き詰まりを感じていて、それを吹っ切ってこの歌を書いたとされています。
人生はうまくいかない時のほうが多いに決まっています。
どこかで折り合いをつけて過ごしていきますが、それでも立ち止まらざるをえない時はあります。
この歌を書いた後、ジョン・レノンは凶弾に倒れます。
オノ・ヨーコさんは大いなる悲しみにくれたことでしょう。
でも、彼の遺作となったこの歌を聞いて頑張ったかもしれません。
いつでも始められる、何があっても歩むことができる、そんなことを歌っています。
元気がなくなった時、この歌を聞いてみるといいかもしれませんね。
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2010年11月22日月曜日
原点(2058)
ブログを再開します。
ブログを休んでいる間、いろいろな人に「どうした?」と聞かれました。
忙しかったこともありますが、これからどう進んでいくのかということを考えるための充電期間が必要だったということです。
何だか一流のアーティストのようですが・・・そんな感じです。
そして、自分の「原点」を見つけ、再び書く気になったというところです。
休んでいる間に、今まで読みあさった本や資料を処分しようと準備をすることにしました。
でも・・・結局捨てられませんでした。
学生時代は本を買う余裕などなかったので、毎日、毎日、学校の図書館に通い詰めて、片っ端から必要な本をコピーし、製本しました。
それは数十冊にもなります。
大学の教員になってからもたくさん本を買いました。
そこに読みながら気がついたことなどを書き込んでいたので、あちこちにメモ書きがしてあります。
丁寧に赤ラインが引かれているところもあります。
それらを捨てようとしましたが、それが「原点」であることに気がついて・・・捨てることができません。
買った本などはブックオフに売ることも考えましたが、書き込みがしてある本は売れないことが分かり断念しました。
結局、あちこちやりくりして資料や本を収めました。
もう捨てることはありませんね。
私のテニスコーチとしての「原点」だからです。
私はテニスコーチになるつもりはまったくありませんでした。
テニスには興味がありましたが、大学での研究生活を主とする生活を望んでいました。
しかし、研究生活にだんだんと疑問を持ち始めて、迷いました。
研究の成果を現場にフィードバックすることの困難さと虚しさも感じました。
そんな時、プロになることを夢見て懸命に努力するジュニアの姿を見て、実際の指導現場の魅力を強く感じ、テニスコーチになることを志すようになりました。
テニスコーチといっても、「普通ではないコーチ」を目指しました。
その「原点」が、研究生活にあります。
いっぱい本を読みました。
だから、今、テニスを教えていて気づくことがたくさんあります。
テニス以外に指導する機会を持てるようになりました。
トレーニングの指導でも成果をあげることができました。
それは、いっぱい本を読み、資料を集めて研究したからです。
他のコーチとはちょっと違う見方考え方を持っているということです。
自分がこれからどう進んでいくのかは分かりませんが、「原点」を忘れないように、今、整然と並んだ本や資料を元気のもとに頑張っていこうと思います。
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