2011年2月27日日曜日

バックで攻める!(2136)




私達の時代はバックハンドが弱点だった。

勝とうと思ったら「とりあえずバックに打っとけ」が当たり前の作戦だった。

しかし、今やバックハンドは弱点どころか大きな武器となっている。

その武器を持って世界で戦っている選手も多いが、苦手とするショットであることも多い。

ここでは、その苦手を克服して、バックハンドを更なる武器として磨く方法を伝授しよう。

●高い打点で打つ

苦労してラリーをつなげ、相手の攻撃を凌いでやっと来たチャンスボール、高い打点からバシッと決めて試合に勝ちたい。

誰もがそう思うが、高い打点から打ち込むことはそれほど容易なことではない。

ましてや両手打ちバックは片手のフォアに比べればスイングも小さくなり、高い打点で打ち込むことはより以上に難しくなる。

しかし、チャンスボールを打ち込むことができなくては強くなることはできない。

ここではそのための方法を解説する。

高い打点でボールが打てない人は、高いところに腕を上げられない。

ラケットを普通に持ち、いつも通りのテイクバックの形から肩より上に腕を上げようとしたとき、肩が緊張して腕に不自然な力が入っているようなら、高いバウンドのボールも打ちにくいはずだ。

肩より上に腕を上げようとするとき、肩周りの筋肉を緊張させず、腰あたりのインパクトの形と同じ腕の感覚で上げるようにすると、ラケットは「オープンフェース」になる。

これが楽に腕を上げられる形だ。

そのかわり、オープンフェースに構えてから、高い打点からフラット気味の打球を打ち込むには、打点は腰の高さでとらえるときよりも前になる。

軸は崩さずに、その軸を斜め前に傾けるようなフォームになる。こうすることで腕を使いすぎることなくスムースに高い打点でスイングすることができる。

トッププロでも小柄な選手には必須のテクニックで、マルセロ・リオスなどがこのテクニックを使って高い打点で鋭いバックハンドを打っていた。

これをマスターすれば、高いバウンドのボールもうまく処理できるはずだ。きっと強くなる。



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2011年2月26日土曜日

伝える技術(2135)




サンデルと同じく、IPhoneやIPadで有名なアップル社の創業者であるスティーブ・ジョブスも演説の名人だといわれています。

彼の手法は、いたって単純なものです。

決して専門用語を使わない。

「ギューン」などの擬音語を効果的に使う。

それをベースに熱く語るということです。

実際に彼のプレゼンテーションを聞いていると、(仮想であったものが)素晴らしい現実であると感じさせられます。

もちろん、話法のテクニックだけが彼をその地位に押し上げたのではないでしょう。

でも、自分の伝えたいことをどうやって伝えていけば良いのかということを真剣に考えて実践してきた結果、こうした話法なりを身につけたということです。

実は、サンデルと同じく、ジョブスが人を引きつけるのはそのカリスマ性にだけあるのではありません。

真剣に考えて、伝える技術を磨いてきたということです。

私も講義をしたり、子どもたちに話すときに気を付けていることがあります。

それは、

専門用語を使わない。

たくさん質問する。

目を見て話す。

ボディランゲージを意識する。

時々ボケる(?)

です。

最後のボケるは、私の性格なので無視するとして、多分彼らと同じような手法を用いいているはずです。

でも、なかなかうまく人に伝えることは難しいです。

まだまだ考えることの深さが足りないと感じます。

「考えること」を人生の常とする生き方を実践していこうと思います。



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2011年2月24日木曜日

哲学する(2134)




「これからの正義の話をしよう」

の著書で有名で、マイケル・サンデルは講義の名人だといわれています。

誰でもが簡単に答えられる質問を投げかけて、それについて深く考えるように導くのが実にうまい。

話を聞いて、質問に応えて考えているうちに、その真理を理解するようになってきます。

サンデルは、これを哲学だといい、みんな哲学者だといいます。

実際にテレビの番組でサンデルが行った講義には見入るだけの魅力がありました。

終始、ほほ笑みを浮かべながら、物事の本質に迫っていきます。

「それ」を自分の人生の常として生きてきた「強さ」のようなものを感じます。

哲学とは、「人生や世界の根本を明らかにしようとする学問」とあります。

要は、物事を深く考えるということです。

人間は、その時のとっさの考えだけに固執して、深くそれを追求しようとはしない。

コーチは、人間と関わる仕事です。

深く考える姿勢を持たないとうまくいかない、そんな気がします。



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2011年2月23日水曜日

好奇心を持つ(2133)




強くなるためにはどうしたら良いだろうかということはいつもいつも考えます。

テニスの技術を教えることはもちろん大切です。

トレーニングはそれ以上に大切かもしれません。

でも、最も大切なことは、「好奇心」ではないかと考えるようになりました。

最近の子どもたちはテニスを見る機会が減っています。

グランドスラムもテレビではやらなくなりました。

ニュースもほんの少しの時間しか放送されません。

だから、子どもたちはグランドスラムが何のことか分かりません。

誰が優勝したのか、今世界ランク一番の選手が誰なのか知りません。

そもそもテニスに興味がないようにも感じます。

でも強くなってくる選手は、テニスのことをよく知っています。

私は、クリニックなどで指導するときに、

「一番好きな選手は誰ですか?」

と聞くときがあります。

「分からない!」

と答える選手が多いことにびっくりします。

この前の広島のクリニックで、高田プロ、山本プロと話をしていて、その記憶力の良さにびっくりしました。

それほど興味・関心を持ってテニスを見ているということです。

私も、テニスの試合を夜中までテレビに張り付いて、食い入るように見ていました。

ボルグとマッケンローの死闘は鮮明に覚えています。

そういう感性の中から、鮮明にイメージを作っていくことができます。

鮮明にイメージを持つことができた選手は、自分の感覚を磨いていきます。

これが強くなるための絶対条件だと思います。

「テニスが強くなりたかったら、テニスに深い関心を持て!」

「強い好奇心を持ってテニスに取り組め!」

これが強くなるための法則です。



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2011年2月22日火曜日

「長い年月をかけてフィットネスを作ってきた」(2132)




東芝に勝った三洋電機の監督の話です。

この「作ってきた」というのは、それを目指して地道にやることを続けてきたという自負が現れています。

単にトレーニングをしたというのとは違います。

もちろん、ただ方法だけを教えてきたというのとは違います。

選手や監督の求めるものが同じ方向を向き、それに対してすべきことを明確にして、お互いの意識を高めながら前に進んできたという「力強さ」を感じます。

私はトレーニングを教えていますが、「作ってきた」という自負はありません。

今は、それに挑み始めたというところです。

体を作るということは簡単なことではありません。

すぐに成果が出るわけではないので、選手もコーチも心が折れそうになります。

それをどう立てなおして、やり続けるのかという、「忍耐力」が試されます。

自分のその「忍耐力」があることを信じて進んでいきたいと思います。



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2011年2月21日月曜日

チームとしての意識(2131)




私はコンタクト系の球技では、ラグビーが最も好きなスポーツです。

全日本ラグビー選手権の三洋電機と東芝の準決勝は好ゲームでした。

大男たちが全力でぶつかり合うのも魅力の一つですが、何よりも「チームとしての力」が試されるというところに魅力を感じます。

「ONE FOR ALL、ALL FOR ONE」

というのはラグビーの精神を表しています。

ひとつのボールを奪うために、ただ相手に突っ込んでいく選手、必死の防御で全身を踏まれ続ける姿は、

「チームの為になるんだ」

という強い「意識」がなくてはできません。

テニスは個人スポーツで、なかなかこうした「意識」を持つことはできませんね。

でも、ひとりひとりがチームとしての「意識を」持つことで、きっと自分の力を高めることができるようになります。

人間は自分のことよりも、他人のためにと思う時に力を出せることが分かっています。

個人スポーツではあるけれど、

「チームとしての意識を育てる」

そんなクラブにしていきたいと思います。



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2011年2月19日土曜日

背中の筋肉を使って打つ(2130)




手を使って打とうとすると、インパクトでラケット面をうまくコントロールすることができずミスが生じることはわかっていただけただろうか。

では、安定した強いスイングを生み出すにはどこの筋肉を使えば良いのかというと、それは「背中」の筋肉だ。

背中の筋肉で腕(上腕)を引き寄せ、背中と腰の筋肉を使って胴体のスムースな回転動作を引き出すことができれば、必要以上に腕を使わないシンプルなスイングになる。

また、背中が丸くなったり、身体が過度に前傾すると、軸が保てず、大きなスイングもできないため小手先で打つスイングになってしまうが、背中の筋肉を意識して使うことで姿勢の崩れを防ぎ、自然と軸を保った姿勢を作ることができる。

このようなスイング感覚を手に入れることができれば楽に大きなスイングをすることができ、鋭い打球を打てるようになるばかりか、スイングバランスが良くなるので素早いコートリカバリーにもつながっていく。

また、姿勢が悪かったり、軸が作れていないことがミスの原因のひとつであることはすでに説明した。

姿勢がうまくコントロールできないのはボールを打とうとするときに顔が大きく動いてしまうからだ。

頚を左右に傾けると、傾けた方の腕は伸び、反対側の腕は縮もうとする。これを「頚反射」というが、頸の傾きによって動きは制限されることを示している。

よくジュニアの選手などで打球する際に頸を大きく傾けて打つのを見ることがあるが、そのことによってスイング中の重心動揺が大きくなったり、自分の感覚とは違った動きをしているにもかかわらず、それをフィードバック情報として的確に受け取ることができないために傍から見るとぎこちないスイングになっていたりすることは多い。

できるだけ腰から頭の先まではまっすぐにした方がバランスの良いスイングができるはずだ。

そのためには先に述べたように背中の筋肉を意識してスイングすることの他に、きちんと「前を見る」ということが大切だ。

まっすぐに「前を見る」ように意識すれば頸の傾きは小さくなり、感覚のずれも少なく、姿勢の崩れも小さくなる。

「ボールをよく見る」ことはより良いスイングをするためにとても重要なことだ。



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2011年2月17日木曜日

卒業式(2129)




今日は上の娘の高校の卒業式でした。

めったに着ることのないスーツを着て参列です。

自分自身はあまり卒業に対しての思い入れなどはありませんが、送る言葉なんかを聞くとジーンと来ますね。

娘の高校は中高一貫なので、以前に式に参列したのは中学の入学式です。

あれからもう6年が経ちました。

土日や夏休みもない仕事なのであまり遊んであげられませんでした。

家族旅行もほんの数えるほどですね。

でも、この6年間をちゃんと終えることができて、ずいぶんとたくましくなったなあと思います。

高校の卒業は、まさに自分の手から離れるという気持ちが強いです。

スポーツでも、高校卒業までをジュニアというくくりで扱います。

そこから離れるということは、もう一人前の大人として扱うということです。

自由にはなりますが、すべては自己管理です。

自己をきちんと自己として認識するということでもあります。

今まで親の庇護にあったものから解き放たれるとともに、すべての責任を自分で負うことの重さを考えてほしいと思います。

卒業おめでとう!

これからどう成長していくのかを楽しみにしていますね。



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2011年2月16日水曜日

共同体(2128)




トップジュニア委員会が開催されました。

今年は今までとは違って、「ヤングスターカップ」を3大会行う予定です。

また、新たに「ヤングスターステップアップトーナメント」という新人戦を開催します。

もちろん、「ヤングスターカップ」の上位入賞者は海外遠征を行います。

「ヤングスターステップアップトーナメント」の上位入賞者も国内の遠征を行います。

たくさんの試合があって、スケジュールの調整は難航します。

初めての大会を行うので、その要項を作るのには苦労します。

でも、集まってれたメンバーから次々と意見が出ます。

「こうしたらいいんでないか?」

「ここはこうしよう!」

と前向きな意見が途切れることはありません。

話はどんどん前に進みます。

子どもたちのためになることは何か、それがどうすれば実現できるのかを真剣に考えていることが伝わってきてわくわくします。

こういうのを「共同体」というのでしょうか。

私は組織をまとめるのが下手です。

変に自己主張が強くて嫌われます。

でも、思いが一致する仲間の中であれば、それは長所となるかもしれません。

まもなく今年の大会の要項を発表します。

多くの子どもたちが参加してくれて、その大会をきっかけに成長してくれたいいなあと思います。



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2011年2月15日火曜日

なぜ海外遠征にこだわるのか?(2127)




それは、「世界を知ってほしい」という思いがあるからです。

もちろん、自分も、「もっと知りたい」という気持ちは強く持っています。

巨人の星というアニメで、超スパルタな親父が、息子に向かって

「飛雄馬よ、あの星を見よ!」

「お前は巨人の星になるのだ!」

と叫び、大きな目標を息子に与えます。

基本的にはこれと同じ気持ちです。

野球選手に憧れる子を球場に連れて行って、

「どうだすごいだろう!プロになればいつでもここで試合ができるぞ!」

と大きな夢が持てるようにサポートします。

でも、テニスは残念ながら、すぐに「世界」を見ることは難しいです。

プロの試合も多くはありません。

実際にプロになるためにどうするればいいのか、をしっかりとイメージできる機会もあまりありません。

だから、最近の子どもたちは、グランドスラムのことは分かりません。

日本のプロの選手が誰で、どれくらい活躍しているのかも知りません。

練習は一生懸命するけれど、強い意志を育む機会は減っているのかもしれません。

新聞のコラムに、

「最近、海外留学生の減少など、若い世代の内向き志向の強まりがいわれる日本である。

いわば、「世界を見る」「世界を学ぶ」への関心低下か。」

と憂いている記事がありました。

私の憂いもそこにあります。

だからこそ、早い時期に海外への経験をさせてあげたい、その気持ちで活動しています。

海外に行ったからといって強くなるとは限りません。

お金をたくさんかけても成果がでないことを嘆きます。

でも、それは「世界を知る」ということに繋がっているということ理解してほしいと思います。

私が世界を見るようになったのは、30歳を過ぎてからです。

今まで自分の知らない世界がこんなにあったのかと愕然としました。

不安や恐怖もありましたが、もっと知りたいという好奇心が高まり、教職の道を捨てて海外に留学しました。

よく「後悔してないのか?」と聞かれますが、まったくありません。

もしこの世界を知らずに教員をやっていたり、コーチになっていたらと思うとぞっとしますね。

まったく儲けにはなりません。

でも、子どもたちが夢をみることができる手助けをしているという自負は誰にも負けません。

子どもたちに、

「大きな夢を持て!」

と胸をはって言い続けたい・・・それだけです。

今年もたくさんでかけます。

大きな夢を見てほしいですね。



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2011年2月14日月曜日

悪いクセを矯正しよう!(2126)




悪いクセは、シンプルに矯正することができる。

そのポイントを解説していこう。

●胴体の回転動作で打つ

手を使わずに打つとすると、どのような動きでボールを打てば良いのかを考えてみよう。

筋力が弱く関節の自由度が大きな腕を大きく使ってスイングするとラケット面が崩れやすく、安定した打球にならないので、できるだけ手を使わずに胴体の回転運動でボールを打つことが基本となる。

ラケットと腕をひとつの「ユニット」として胴体の回転運動でスイングすることを「ユニットターン」などというが、胴体は腕ほど簡単に大きくは動かないので安定した動きを作り出すことができる。

「ユニットターン」では、動きの中心が胴体にあることから、腕がリラックスし、いつも同じ動き、誤差の少ない動きで打つことができるため、ミスが少なくなる。

また、胴体の回転運動で打つもうひとつのメリットは、インパクトの衝撃力に対して強いということである。

腕だけで打とうとして、インパクトの瞬間にグリップがその衝撃に負けてずれたりした経験はないだろうか。

相手からの強打を受けた場合、腕だけで打とうとすれば衝撃も強く、打ち負けてしまうが、「ユニットターン」を使い、胴体の回転運動で打てば腕の筋力はスイングすることには使われずに、インパクトのときにラケット面を把持することだけに使うことができるので、少々の強いボールに対しても打ち負けることはない。



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2011年2月12日土曜日

理想的な両手打ちバック(2125)




まずは両手を「ユニット」として動かすように心がけることから始めよう。

特に両腕の前腕とグリップで作る三角形をスイング中に崩さないように動かすことが大切である。

この三角形が大きく崩れる原因は、

・上腕が止まってしまって腕を楽に大きく振れないこと

・手首を極端に使いすぎること

にある場合が多いので、これらのことに注意を払ってスイング動作を繰り返し練習すれば「ユニット」動作を習得することができる。

●胴体や下半身の使い方が悪い

さて、スイングバランスが悪いのは何も腕の使い方だけではない。

胴体や下半身の使い方が悪くてミスを繰り返す場合も多い。

次にそのような問題点を探っていくことにしよう。

[問題その④] 膝を伸ばすタイミングが早い

膝の曲げ伸ばしを大きく使って体を上下に動かし、トップスピンのボールを打とうとする人がいるが、膝を伸ばすタイミングが早いと、身体が伸び上がった状態でボールを打ってしまい、打球はネットすることが多くなる。

テニスで下半身は大切であるが、必要以上に膝の上下運動を使うと打球は不安定になる。

身体の余計な動きを使わず、胴体の回転運動で打つようにすると良い。

[問題その⑤] 打球時の姿勢が悪い

背中が丸くなったり、身体が過度に前傾すると必然的にラケットを十分な高さに振り上げることができない。

このようなスイングになっているときは、フィニッシュで脇が締まって窮屈なスイングになっているはずです。

すでに解説したように、きつく脇が締まった状態では小さなスイングになってしまい、ラケット面をうまくコントロールできないのでミスしやすくなる。

楽に大きくスイングするためにも身体は起こすように意識することが大切だ。



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2011年2月11日金曜日

力を入れる(2124)




力を抜けないもうひとつの理由は、

「打つ」ということが、

「力を入れないとできない」

という思い込みです。

パワーを出すということの誤った考え方です。

ラケットのグリップを万力で固定した場合と、ただ立てただけの場合で、同じ速度のボールを当てて跳ね返ったときのボール速度はどちらが速いと思いますか?

普通は万力で固定した場合のほうが速いと思いますよね。

でも、実際には同じ速度で跳ね返ります。

これはスウィートスポットに当たった場合ですが、ちょっとびっくりです。

私がグリップに埋め込んだ圧力計でスイング中のグリップ圧を測った実験でも、上級者のほうがゆったりと握っています。

こうしたことから、私は、

「力をいれることがパワーを出すことではない」

と考えるようになりました。

実際に、関節の保持力は力を抜いたほうがはるかに大きくなります。

大切なことは、こうした「感覚」をつかむということです。

いろいろな方法がありますが、まずは、

「力を抜こう」

と言い聞かせることから始めてください。

日常の動作でも同じです。

どこか変に力の入りすぎているところはないかを感じるようにしてください。

そうした訓練を続けるうちに、

「はっ」

と気づく時があります。

それは自分の感覚が変化した時です。

それが上達へのきっかけになります。

あなたのテニスが変わることを願っています。



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