2011年3月31日木曜日

成長のための戦い(2156)



小学生大会、東海毎日ジュニアとつづく連戦が終わり、今日から中学生大会が始まります。

東海毎日ジュニアでは、14歳以下女子シングルスと18歳以下女子シングルスで優勝、16歳以下女子シングルスで準優勝という素晴らしい結果を残してくれました。

もちろん、まだまだ力及ばずという選手もいます。

技術の足りない選手、体力のない選手、気持ちをコントロール出来ない選手、ジュニアですから未熟な選手がいるのは当たり前です。

そういう選手が大会を通じて成長していくこと、それがもっとも大切な事です。

でも、そういう大会が、特に地域大会のような大きな大会が8ゲームマッチで行われること、3分間の練習であること、練習コートが十分に確保されないことなどは、やはり納得いきません。

順位を決めるためだけの大会ではなく、子どもたちが成長するための大会であってほしいと思うのです。

多くの課題があることは知っています。

コート確保の問題、運営委員の問題、日程調整の問題・・・などなどです。

でも、知恵を出し合えばきっとうまい解決策が見つかるはずです。

例えば、年齢別に分散開催をする、大会のスケジュールをある程度地域ごとにまとめる、大会期間を春休みだけに限定しない、などの方法でうまく調整できるかもしれません。

大切な事は、きちんと3セットマッチを経験させ、試合の前には練習をし、負けても納得がいくような大会であるということです。

私が望むのはそのことだけです。

多くのコーチがそう望んでいます。

近い将来、それが実現できることを願っています。



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2011年3月26日土曜日

スマッシュはワイドに打て!(2155)




そのためには「ワイドへ打つ」ことを練習しよう。

もちろん角度をつけることが必要なので「回転」を意識した方が良いだろう。

サービスでスピンサービスやスライスサービスをある程度打つことができるのであれば、基本的な要領は同じである。

ただスマッシュでは練習しないだけだ。

センターライン上に立って、スライスで左サイドへ、スピン回転で右サイドに(※右利きの場合)打つ練習をしよう。

決してフラットの強いボールを打つことだけに意識を向けてはいけない。

意識するのは「回転」と「コース」である。

その打ち分けがうまくできるようになれば、フラット系のスマッシュを打ち込むことなど簡単にできるようになる。

信じて練習してほしい。



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2011年3月23日水曜日

どうしてもテニスがしたい!(2154)



25日から震災で被災した地域のジュニア選手を受け入れての練習が始まります。

今のところ、7名のジュニアが参加をする予定です。

子どもたちから私のところへ参加の申し込みをするメールには、

「どうしてもテニスがしたい!」

という強い思いが伝わってきます。

「周りにはもっと悲惨な状況に置かれている方が大勢いるのに、こんな時にテニスの事を考えてしまうのは悪い気がします。でも、自分の夢はプロテニスプレイヤーになる事です。今年は全日本ジュニア出場を目指して練習してきました。ここでテニスができる環境になるまで待っているのは簡単ですが、自分は前進したいのです。」

「今回の震災で家を無くしてしまった友だちや安否不明の先輩などがいるなか自分がこのような練習に参加するのはとても申し訳ないのですがこういうときにこそこのような御厚意で作られた機会を生かし全力で頑張りここでの経験を生かそうと思っています。」

「私の学校は宮城県気仙沼市にある東陵高校という所です。今は避難所になりとてもテニスが出来る環境ではありません。私のチームメイトの中にも家がなくなり避難所で生活している人がいます。そんな中でテニスをするのは顰蹙かもしれませんが、災害のせいにして練習を怠るのは違うと思います。自分から動かなければずっとなにもしないままで終わってしまうと思い参加を決意しました。関東の選手など今もなお練習をしていてこれでまた差が開くのがとても悔しいです。今テニスがしたくて仕方ありません。」

「新人団体戦全国選抜出場しました。学校が気仙沼なので出場辞退となりました。今回の地震の影響でろくに練習できない状態、全国選抜も辞退という悔しい結果でした。インターハイにかけたいので強くなりたいです。」

「家が気仙沼の唐桑町という小さな町にありますが、地震と津波で大きな被害を受けました。家は高い所にあった為、家族全員無事でしたが目の前の家や船が流され大好きだった眺めが一瞬にして無くなりました。このような状況になった今、テニスをしていいのか私も悩みましたが、このような機会を作って頂いた事に感謝し、参加して一生懸命頑張ろうと思っています。」

子どもたちの声を聞くと胸が熱くなります。

この思いに応えなくてはならない・・・そう思います。

一生懸命にテニスをしましょう!

そして、みんなの元気が大きな力になるように頑張りましょう!

がんばろう、ニッポン!

2011年3月22日火曜日

人生はいいものだ(2153)



本当に久しぶりに「復活の日」を観ました。

学生時代にデートの時に2回ほど観たので、30年振りぐらいでしょうか。

世界が絶滅するというショッキングな内容と、南極を中心とした美しい世界の映像が強く印象に残っていました。

この映画のレンタル申し込みは1月にしたのですが、今の日本が大震災で大変なときに、この映画を観るというのは単なる偶然ではないように思います。

そして、この映画で伝えたかったことは、「人間の強さ」だったのではないのかと思います。

人類絶滅の危機に瀕し、それでも未来に向けて必死に生きようとする人間の姿は、真の強さとは何かを表しているように思います。

そして、人類を救うべく命を犠牲にしたアメリカ兵士が、死に際して、

「ライフ イズ ワンダフルは日本語でなんと言うんだ?」

と主人公の草刈正雄に問います。

「人生はいいものだ」

と答えます。

どんな状況にあっても、人として生きる意味を見出したということです。

どんな状況でも「人生はいいものだ」と言えること、これが強さです。

その後、ひとりきりになって、4年以上も、南極付近に残っている仲間の元に向かってさまよい歩く姿にも強さを感じます。

そして、感動の再会を果たしたとき、再び、

「人生はいいものだ」

という言葉をかみしめます。

今、被災地は大変な時です。

でも、「人生はいいものだ」といえる強さを持って進んでほしいと思います。

私も、その思いを忘れないで進んでいこうと思います。

今日、宮城県のジュニアから練習参加の申し込みがありました。

その子のメールには、

「周りにはもっと悲惨な状況に置かれている方が大勢いるのに、こんな時にテニスの事を考えてしまうのは悪い気がします。」

と周りの人に気遣う言葉が綴られていました。

「強さ」を持っていると感じます。

その「強さ」をこれからの成長につなげていくことができるように、できる限りのサポートをしていこうと思います。


他にも、頑張って強くなりたいジュニアはぜひ連絡してください。

一緒に強くなるためにがんばりましょう。


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2011年3月18日金曜日

「ぐっ」とくる本(2152)




遠征は(私はお酒を飲まないので)夜にはあまりすることがないので、本を読むよい機会になります。

今回の遠征では(「サラリーマン金太郎」をのぞいて)4冊ほどの本を読みました。

本を読んでいて「ぐっ」とくるのは、

「自分の気持を高め鼓舞するもの」

です。

子どもたちに、

「あっ、コーチがマンが読みながら泣いてる!」

と馬鹿にされながら「サラリーマン金太郎」を読むのはそのためです。

マンガであるか小説であるか、文芸書であるかはあまり関係ありません。

「気持ちが揺れるかどうか」が大切な基準になります。

それと、私がやろうとしていることに「大きな示唆を与えるもの」が「ぐっ」ときます。

今回読んだ本の中では、藪中三十二さんの書いた「国家の命運」が「ぐっ」とくることの多いよい本だと思います。

「俎上にあがった問題に対する言いわけと、具体性のない対応策では、相手に売れない。」

「交渉という観点からは、「できない」を繰り返すのではなく、「何ができるのか」を自分の発意で示すこと、これが大きく効いてくる。」

「ロジック、というのは、私なりの理解でいえば、「世界共通語」ということになる。」

「どんな交渉事でも、誰もがハッピー、満足ということはない。大事なのはバランス感覚、これならいける、という読みである。そう判断した時には、大胆に決断する必要がある。」

色々とやることを計画しています。

初めてトライすることも多いので、不安も多いですが、「何ができるか」を真剣に考えて発信していかなくてはならないと思います。

そして、藪中さんは、この本の中で「若者よ、今こそ世界へ」と訴えます。

この言葉を伝えていかなくてはならない・・・そう思っています。



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2011年3月16日水曜日

スマッシュの方が簡単!(2151)




サービスとスマッシュではどちらが難しいだろうか。

スマッシュと答える人のほうが多いだろう。

しかし、実際のミスショットはスマッシュの方が圧倒的に少ない。

まあ、スマッシュの場合は相手がボールをあげるので、どこに来るのか分からないボールに対して対応する技術が必要であるのに対して、サービスは自分でトスをあげるので一概に比較することはできないが、スマッシュの方がミスは少ないのは事実だ。

ミスショットと言っても、ここではコートに入るかどうかだけを比較している。

なんせサービスは、コート全体の4分の1弱のエリアにしか入れることが許されないのであるから、ミスが多くなるのは当たり前といえば当たり前の話である。

このミスを空振りのミスに限定すれば、スマッシュの方が多いに決まっている。

サービスで空振りする人が、スマッシュを確実にヒットできるとは到底思えない。

ここで私が言いたいのは「スマッシュは入れるべきエリアが広い」ということだ。

それを活かしていないケースが多い。

そして、そのことを意識して練習しているのといないのでは、その後のスマッシュの技術の習得に大きな差が出てくる。まずはそのことを頭にしっかりと入れよう。

「スマッシュは打つエリアが広い」、これがとても大切な考え方である。

スマッシュ=強いボールでエースをとる、と思い込みすぎていると、こういう発想は出てこない。

確かに威力あるスマッシュを豪快に決めるのはかっこいい。

でもその確率が5本に1本ではわざわざ相手にポイントをやるためにスマッシュを打つようなものだ。

強くなるためには、確実にポイントのとれる方法を選択しなければならない。



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2011年3月15日火曜日

日本人気質を活かす(2150)




東日本大震災の復旧支援に90カ国以上の国が申請しているそうです。

これは今までに日本が援助を繰り返し行なってきたことに対する成果です。

また震災に際して略奪などの行為がほとんど行われないことに対しては賞賛の声が上がっています。

水の配給の列に割り込むこともなくお互いに助けあって支え合う姿を「大人の国」と評するところもあるそうです。

海外の遠征に行っても、日本人はきちんと時間を守ります。

コートも正式なルールに乗っとり確保します。

どこの国の選手よりも真面目に練習します。

この真摯に取り組む態度、勤勉さはきっとスポーツにも活きてくるはずです。

それを強さに変えていく必要はあります。

それを教えるのがコーチの役目です。

真摯に、忍耐強く教えていこうと思います。



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2011年3月14日月曜日

情報を与える(2149)




帰国して、大震災の惨状を目の当たりにすると、心が痛みます。

私の親友が仙台で暮らしているので、心配で何度も連絡を入れましたが繋がりません。

今日、連絡がついて無事を確認し、ほっとしました。

連絡がつかいない間は、気が気ではないですね。

周りは大変な惨状だそうです。

でも、やはり「情報がないという不安」が一番大きいそうです。

今回のツアーで、長塚京子選手のコーチを務めていた小島コーチとお話をさせていただいた時に、

私が、

「どうして子どもたちを連れて海外に出るのですか?」

と聞くと、

「情報や経験がなくてチャンスを逃す子どもたちのために遠征に出ます。」

と言われました。

私も同じ気持です。

情報はたくさんあるようでいて、身近に無いことは多いものです。

そうした機会がなくて自分の可能性を伸ばすことができない選手も多いのではないでしょうか。

海外遠征に行ったからといって強くなるということではありません。

でも、この「世界」を見るという経験が能力を伸ばすきっかけになるということは間違いありません。

私もそのために動いています。

次の遠征を計画中です。

多くの子どもたちに情報を与えるために動きていきたいと思います。




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2011年3月12日土曜日

自立する(2148)




ブルネイ遠征9日目

まずは今回の地震で被災した方々に心からお見舞い申し上げます。

こちらでも連日特番で報道がされています。

仙台に住む私の親友にはまだ連絡が取れません。

海沿いの住まいではないので大丈夫だとは思いますが、心配です。

阪神淡路大震災の時もアメリカにいました。

まったく連絡が取れず大きな不安に襲われたことを思い出します。

早く復旧が進んでくれることを願います。

今日は午前中にプロワンの加藤コーチのチームと練習マッチを組んでもらい、試合中心の練習を行いました。

しかし、2時間以上もハードコートで練習したにもかかわらず、クールダウンもしないで涼しい部屋に駆け込んだことに対して激しく注意をしました。

こうした行動をとってしまうのは、意識が低いからです。

すべては「そこ」にあるということです。

ミーティングでは、

・意識を高めて自立した行動ができるようにすること

・テニスに深い興味と関心を持つこと

・我慢して続けることの大切さを知ること

を伝えました。

まだ、意識が低く、覚悟かないので我慢できず、変われないというマイナスの連鎖があることを感じます。

それをどこかで断ち切る必要があります。

自立することです。

自分のことは、自分ひとりでやり切る覚悟を持つことです。

それが一人前になるということです。

ある本にこう書いてありますが、まさにこのことを言いたいのです。

海外遠征に出ることは、その意識を高めるチャンスになります。

これを活かさなければもったいないと思うのです。

子どもたちの意識が少しでも変わればいいと思います。

ジュニアの指導は大変むつかしいことです。

アプローチの仕方は様々ありますし、基本的な資質にも欠けています。

アダルトのプレーヤー、特にプロテニスプレーヤーは基本的な資質を身につけています。

そういうプレーヤーを指導する場合は、戦術などの客観的な情報をきちんと伝えなくてはなりません。

トレーニングに関しても、自分の感覚を執拗に伝えてくるので、しっかりと対応し、納得するまで説明しなくてはなりません。

でも、ジュニアの選手には、何が必要で、どうすれば良いのかを知ろうとする意欲をまず高めなくてはなりません。

「自分で考えて行動する力」を身につけなくてはならないということです。

指導者は、「自分がどう行動するのか」という「気づき」を与えなくてはならないということです。

そのためには、「教えない」という指導が必要なときがあります。

何も頼るものがないという状況で「考えて行動する力」、それが次のステップにつながっていきます。

何だか頼りないコーチの方が選手が伸びると言っているようで、ちょっと変な感じですが、実際にはそういう事があるもの事実です。

コーチは、他者の評価に惑わされることなく、

「あのコーチはいいコーチだね」

と言われるよりも、

「あのコーチのところからはたくさんいい選手が出てくるね」

と言われるような指導をしていかなくてはならないのかもしれません。

何がいいのかをはっきりと断定できるものではありませんが、

「コーチングとは選手の能力を伸ばすこと」

ということを忘れないで指導していくつもりです。

今回の遠征を終えて明日帰国します。

子どもたちの力不足もそうですが、自分の指導力もまだまだ足りません。

そうした自覚を高めてくれることが遠征のもっとも価値のあることです。

この経験を多くの子どもたちの力を高めるために活かしていこうと思います。

遠征をサポートしていただいたグローブライド株式会社様には心から感謝いたします。

遠征に快く送り出していただいたご両親に対して心から御礼申し上げます。

子どもたちはきっと成長していきます。

これからもあたたかい目で見守ってほしいと思います。

ありがとうございました。



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2011年3月11日金曜日

徹底する(2147)




ブルネイ遠征8日目

今日は午前はスピンを中心としたラリー練習を行いました。

大切な事は、

「徹底する」

ということです。

「変わる」ために練習をします。

今までの自分を変えるためには、ある一定期間は我慢して続けなくてはなりません。

その我慢を試しています。

まだ十分とは言えませんが、

「何かを変えようとしている」

ことが伝わってくる練習を見るとうれしくなります。

午後の練習も大変暑い中で集中して練習できていたと思います。

勝つために何をしなければならないのかという意識が少しだけ変わってきたということです。

明日もその意識を持って練習してくれることを期待します。



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2011年3月10日木曜日

自覚(2146)



ブルネイ遠征7日目


今日は順延となったダブルスの続きがありました。

可奈のペアは、時折鋭いショットでポイントを奪いますが、相手の粘り強いストロークにミス犯して惜敗です。

基本的な技術は持っていますが、ゲームでの判断力に課題があります。

もう少しショットのバリエーションを増やしていくことで、ゲームでの展開力も高まってきます。

緩急や高低を使った攻撃と思い切ったネットプレーなど、単純なラリー戦にならないような工夫をしながらゲーム感覚を磨いてほしいと思います。

HSIEH (TPE) / KAO (TPE) defeated MIYAHARA (JPN) / YAMAGISHI (JPN) 6-1 6-4

明日香と梨緒のペアの1回戦は、単純な試合展開ですが、相手のコンビネーションの悪さや雑なプレーに助けられて勝利しました。

内容的にはあまりほめられるものではありませんが、チームの初勝利を素直に喜びたいと思います。

この二人に共通するのは、「積極的なプレーができない」ということです。

ポーチに出ることはありません。

ロブで相手を崩して攻める展開がありません。

ツーバックのパターンが目立ちます。

これから技術や戦術を磨いていく上で、積極性がなくては何も変わってきません。

もっとチャレンジ精神を持って戦ってほしいと思います。

KATO (JPN) / SUZUKI (JPN) defeated BOEY (MAS) / BOEY (MAS) 6-2 7-6(1)

2回戦でも同じようなプレーで相手のミスを待つテニスに終始します。

少しストロークに粘りが出てきたので、簡単に崩れることは少なくなりましたが、まだまだ攻撃力という点では不満が残ります。

ネットので動きをより積極的にして、シングルスとは違う展開を考えてプレーできるようになれば良いと思います。

RUAN (TPE) / SCOTT (GBR) (4) defeated KATO (JPN) / SUZUKI (JPN) 6-0 6-2

これで今回の遠征での大会日程はすべて終了しました。

力不足はもちろんそうですが、「変われない」ことを残念に思います。

今日のミーティングでは、自己分析を行いました。

そこそこ的確に分析は出来ています。

でも、それを実際のプレーでやり切ることはできません。

「覚悟」がないからです。

「本気」ではないからです。

心の何処かに、

「一生懸命に練習していれば強くなる」

という「幻想」が潜んでいます。

「今まで勝ってきたから、これからもそこそこ勝てるだろう」

という「甘い感覚」が残っています。

もちろん「変なプライド」もあります。

だから、「変われません」。

「本気」になって変わろうとすることを「自覚」と言います。

「自覚」とは単に自分の課題を覚えておくということではありません。

自分の能力を「覚醒」させるために、徹底的に追い込んでいく「覚悟」のことです。

「本気」でなければ変われません。

「自覚」できなければ自分に妥協していきます。

そうならないように今回の遠征でのことを頭に刻んで成長の糧としてほしいと思います。

新しい自分が明日から始まる、そんな練習をしようと思います。



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2011年3月9日水曜日

練習することよりも大切な事(2145)
















ブルネイ遠征6日目

今日からダブルスが始まります。

都と詩菜の組はインドネシアの組との対戦でしたが、ショットの威力に押されてうまく自分のショットをコントロールできません。

まだサービスも不安定で流れが悪く、うまく気持ちを合わせていけないことも気になりますね。

もっと基本技術を磨かなくてはなりません。

そのためのイマジネーションと集中力を持ち続けられることが条件になります。

この遠征で感じたことを忘れないで明日からの練習に取り組んでほしいと思います。

PANGESTU (INA) / TRI OKTAVIRA (INA) defeated HIRAMATSU (JPN) / MIZUNO (JPN) 6-1 6-2

佐賀の宮原選手と組んだ可奈と、明日香と梨緒の組は雨のため明日に順延になりました。

朝からコートを取って積極的に練習に取り組んでいます。

その成果が出せればいいと思います。

遠征では、「練習することよりも大切な事」を教えていかなくてはならないと思います。

グランドスラムの大会でも練習時間の割り当てが30分しかないことがあります。

私が添田豪選手のフレンチオープンジュニアのサポートに行ったときのことです。

午前中に雨が降って、予約した練習時間に練習ができなくて、試合開始前の30分だけに練習時間が変更になりました。

でも、いざ練習を始めようとした矢先に係の人に、

「練習コートが変更になり、練習はできない」

と通告されました。

「そんな馬鹿な!」

と思いましたが、アダルトの選手が優先であると聞かされ、その練習コートに入っていきたのがアガシ選手では仕方なかったと思います。

結局、練習はできませんでしたが、添田選手は取り立てて気にする様子もなく、私の指示するトレーニングを黙々とこなします。

そして、いざ対戦となって、その前の年のオレンジボールチャンピオンに勝って、グランドスラム初勝利を上げました。

ジュニアの時代のグランドスラムでは、このフレンチオープンだけに勝利したので、コンディショニングが上手くいったということです。

大切な事は、「試合に臨む意識」です。

思い通りに行かなくてもそれを受け入れて自分のすべきことに集中できる強さが必要です。

そのフレンチオープンでは、その当時の世界ランクナンバーワンのアランチャ・サンチェス選手の行動は忘れられません。

雨が降っているのでもちろんコートで練習はできません。

プレーヤーズラウンジの通路で黙々と縄跳びやメディシンボールでのトレーニングを行っています。

私たちが食事をする前には相当量のトレーニングをこなしていたはずですが、食事が終わって帰るときにもひたすらトレーニングを行っています。

どれくらいトレーニングをするのかを興味を持って見ていましたが、いつまでも終わる様子はないのであきらめて帰ってきたのを覚えています。

そういう考え方を持つことや行動ができることのほうが、練習を一生懸命することよりも大切だと思います。

そういう考えが持てないと、自分の思い通りにかないことに感情的になったり、次の行動が思い浮かばなかったり、ただ無意味に時間を過ごしてしまいます。

日本の子どもたちは「勝負弱い」と言われています。

「練習するだけでは何か足りない」、ということを自覚して強さを身につけてほしいと思います。



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2011年3月8日火曜日

悔しい敗戦(2144)






















ブルネイ遠征5日目

熱帯らしい暑さが戻ってきたブルネイは、日差しも強く厳しい戦いが予測されます。

伊蕗は残念ながらラッキールーザーでの本戦入りはなりませんでしたが、これからのチャレンジに向けていろいろな試合を見て自分のプレーイメージを広げてほしいと思います。

梨緒は、台湾の選手との対戦です。

高い打点からの打ち込みに対応できず、ファーストセットはあっさりと落とします。

セカンドセットに入ると、動きのスピードも高まり、粘り強いストロークで対応し接戦に持ち込みますが、大切なポイントでミスをして惜しくも敗退しました。

特に4-5の40-15のゲームを取れなかったのは惜しかったですね。

相手選手は体力的にも厳しい状況だったので、そこでの粘りがもう一つ高ければ勝てたかもしれません。

まだラリーの能力が足りません。

スピンでの対応、切り返しの選択など、ラリーの能力を高める要素はいくつもあります。

大切な事は、ショットの変化をもっと使えるようになることです。

少し単調なプレーと、テンションを上げられないことが気になります。

次回のチャレンジまでに高い意識を持って練習してほしいと思います。

Hua-Chen LEE (TPE) defeated Rio SUZUKI (JPN) 6-2 6-3

詩菜はフランスの選手との対戦です。

ショットの威力はそれほどでもありませんが、しつこくラリーを続けるタイプの選手です。

その選手に対して、上手くペースを変えながら対応し、互角の試合展開です。

しかし、タイブレークの大切なポイントで打ち込みのミスが続き、このセットを落とします。

セカンドセットの後半になると、少し集中力を欠いたようなプレーで連続してポイントを落とし、ストレートで敗れました。

相手の配球を読んでポジションを変えるなど、もう少し相手のプレーに対して対応する方法を考えなくてはなりません。。

そうした判断力が能力を高めることを忘れないでほしいと思います。

また、ファーストサービスの確率が悪いことも気にあります。

サービスゲームでのファーストポイントでダブルフォールトをしたケースが3回もありました。

そういう事を繰り返すとゲームの流れをつかむことはできません。

テニスは、自分の流れを崩さないようにキープるすることが必勝法です。

その意識が高ければもっとサービスの能力は高くなるはずです。

技術を磨くための考え方がしっかりと身につくことを期待します。

Anais NUSSAUME (FRA) defeated Shiina HIRAMATSU (JPN) 7-6(5) 6-2

明日香は、一昨日に予選の時に比べれば粘り強さが出てきましたが、まだまだ不安定です。

梨緒と同じく、ショットの変化をもっと使えるようになることが大切です。

変化をつけて相手を崩すところまで執拗にラリーを続ける力をつけなければここでは戦えません。

戦術を考えてプレーすることを心がけてほしいと思います。

Carmen Florence LAI (HKG) defeated Asuka KATO (JPN) 6-1 6-4

都は、前半はフォアのショットを武器に優勢に試合を進めますが、大切なポイントでダブルフォールトをして自分のリズムを崩します。

ラリーの粘り強さと、苦しい状況で自分の感情をコントロールすることを身につけなくてはなりません。

頭で理解できているだけではなく、どう行動すべきなのかをきちんと意識して出来るようになることが大切です。

Chiung En WU (TPE) defeated Miyako MIZUNO (JPN) 6-3 6-1

可奈は、長身から丁寧にコーナーを突く、実力のある選手との戦いでしたが、素晴らしい試合をしてくれました。

課題としているサービスの打ち分け、前への攻撃、ミスした時のマネージメントなど、今自分がしなければならないことがかなり高いレベルで出来ていました。

まだショートボールの処理が甘かったり、ネットプレーの技術不足はありますが、

「この子は強くなる」

と感じさせるものがあります。

勝ち負けの差はほんの少しです。

そのほんの少しは、埋めるのは大変ですが、間違いなく強くなると確信できます。

本当に、本当に惜しい敗戦です。

久しぶりに神様に勝利を願いました。

その願いは届きませんでしたが、きっといつか大きな願いが叶う、そんな気がします。

Siriporn PHAKAMAD (THA) defeated Kana YAMAGISHI (JPN) 6-4 7-6(4)

残念ながらシングルスはすべて敗退しました。

力不足の感は否めません。

でも、可能性を感じる場面も多くありました。

それを伸ばすためのどれだけ自分を追い込むことが出来るのか、それが鍵となります。

みんなの努力と明日のダブルスに期待します。



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2011年3月7日月曜日

選手としての資質(2143)






















ブルネイ遠征4日目

今日は明日からの本戦に備えて午前と午後にマッチ練習やポイント練習を中心に練習しました。

ただ残念なことに、午後の練習が始まるときに準備ができていない選手がいて、練習に参加させませんでした。

これは選手としての資質に欠けるとしかいえません。

明日から試合が始まり、多くの選手が練習コートの確保に苦労している中で、やっとの思いで確保した練習コートです。

そこでの練習に向けて全力を傾けるべきです。

コートで全力が出せるように最高の準備をすべきです。

技量が足りないことを自覚して人より努力すべきです。

それに気づいて行動できなくてはなりません。

夕食後のミーティングではそのことについて話をしました。

選手として資質についてです。

テニスの選手に必要な資質には、技術だったり、体力だったり、やる気だったり、自己管理能力だったり、いろいろな資質が要求されます。

それをすべて高いレベルで持っていればいいのですが、なかなかそれは難しいことです。

もっとも大切な資質として、

やる気・闘争心

興味・関心・好奇心

気づき(判断力)

を挙げておきました。

私が出会ってきたトップ選手たちは、この資質を高いレベルで持っています。

特別な才能が必要なことではありません。

いつもそれを自覚して行動できるかどうかで、資質を高められるかどうかが決まります。

遠征では、特に海外遠征では、その自覚を高める大変良い機会になります。

子どもたちが、そのことに気づき、自覚を持って資質を高めることができる遠征になるようにサポートしていきたいと思います。

明日香と伊蕗はラッキールーザー待ちですが、期待してドロー発表を待ちたいと思います。



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