2010年7月12日月曜日
会心のショットを放つ(2049)
ラケットを振り切り、抜群のタイミングでインパクトし、完璧にスイートスポットでボールをとらえると、じつに気持ちの良い余韻が手や腕だけではなく、全身に残る。
これを「会心のショット」と呼ぶ。
この「会心のショット」を打ったときに、何か自分の中の「感覚」が変わることもある。
ハンマー投げの金メダリスト室伏広治選手が自分の技術を追求する試行錯誤の中で「会心の一投」を放ったとき、何かが変わったような「感覚」を覚えたそうだ。
「感覚」が変わる、というのは難しい表現であるが、自分のイメージした通りに身体が動き、身体に心地よい余韻が残る、ということだ。
自分の能力がすべて凝縮された結果である。
イチローのいう「選球体」でボールを捉えて、それが会心であった時もそんな感じだろう。
これを何度か経験するうちに、自分の能力が磨かれ、高められていく。
そして、ある時突然の「ブレークスルー」が起こるのである。
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