2010年6月2日水曜日
愛工大名電高校野球部(2009)
愛工大名電高校野球部のの13年にわたるトレーニングの指導を昨日で終わりました。
いろいろな理由はありますが、私の教え子が頑張って鍼灸師の資格をとって、専門的なトレーニングやケアの道に進みたいと言うので道を譲りました。
彼には評価の厳しいこの場で力をつけて、その力を野球やテニスの指導で活かしていってほしいと思います。
さみしい気持ちはあります。
13年前、野球に関しては素人の私を指導者として受け入れ、指導の場を与えてもらえたことを心から感謝しています。
始めの頃は大きな緊張があって、毎日どんなトレーニングをしようか考えていました。
私が決めたことは、「毎週違うトレーニングをする」ということです。
正直、このトレーニングが良いと言い切れるものがなかったので、「これ」というように決めずに色々なトレーニングを試してみようと思ったからです。
もちろん、指導をする前には自分で試してみました。
自分の体で感じて、意識するポイントや動きを整理するためです。
まだその頃は監督さんの信頼もなかったので、マネージャーが毎回私のトレーニングの指導を記録して監督に報告していました。
まあ、問題があったらいつでも首を切ることができるように準備をしていたということですね。
初めて会う野球の素人コーチですから、当然です。
でも、この緊張感が私を成長させました。
毎週違うトレーニングを指導するというのも、一種の意地です。
そのおかげで、指導した種目は450ぐらいにのぼります。
マネージャーが記録してくれたトレーニングノートのコピーは、私の財産ですね。
こうしたトレーニングの指導を通して、やっとある程度の自信を持ってトレーニングを指導することができるようになりました。
私のトレーニング指導における「原点」です。
そこから離れることは寂しいに決まっていますが、この財産を活かしていくことを真剣に考えていかなくてはなりません。
この秋にはセミナーも計画しています。
テニスの選手に対する専門的なトレーニング情報を伝えることも計画しています。
そうした力をつけさせてくれた場所、それが愛工大名電高校野球部です。
もちろん、これでお別れということではなく、いつでも応援するし、時々は様子を見に訪ねてみようと思っています。
心から感謝しています。
愛工大名電高校野球部、ありがとう!
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