2010年6月5日土曜日
難有り有難や(2012)
中日新聞のコラムに、日本の大学入試に関する批判が書かれていました。
ノーベル賞科学者の益川敏英さんは、
「覚えるが考えない学生を育てる”教育汚染”だ」
と批判されています。
また、こうしたシステムは、
「未経験の難問に出会ったらスキップ(飛ばす)する方が得」
という受験テクニックにつながっていると憂えておられたそうです。
大学で教えるようになって、確かに「それ」を感じます。
日本陸連名誉会長の青木半治さんが、
「<難有り有難や>の姿勢が新世界を切り開く」
と答えていると紹介しています。
未経験の難問や困難に出会っても「飛ばす」どころかむしろ面白がり、ありがたいと思って挑む、そんなふうに未知を歩むことの大切さを説いています。
そういう意味でスポーツは、困難な局面が多く、ひとりで考えて解決しなければならないこともたくさんあるので、とても良い経験になると思います。
しかし、そうした貴重な機会をうまく経験として活かしていくためには、自分で考えるという姿勢が何よりも大切です。
そういう経験になるように教えていかなくてはならないと思います。
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