2011年4月28日木曜日

完全無欠かつ美しい勝利(2175)



錦織圭選手のアドバイザーとしてブラッド・ギルバート氏が就任したことは大きなニュースになりました。

「トップ10に入る選手しか教えない」

と言っているだけに、圭選手の素質を高く評価しているということです。

実際に全米クレーコート選手権で準優勝して大きくステップアップしたことで、その指導が見を結んでいるということです。

前にも書きましたが、ブラッド・ギルバート氏の書いた「ウィイニング・アグリー」は座右の書とも言うべきものです。

「勝つために何をすべきか」を明確に意識することができます。

ぼんやりと勝つことだけを望んでいたのでは、それは決して手に入りません。

それを強烈に訴えています。

その考え方をしっかりと圭選手に注いでいることでしょう。

ある記事にはこう書いてありました。

ギルバートが掲げる“ウィニング・アグリー”とは、決して不恰好なプレイスタイルや戦術を指すのではない。

相手の弱点を突き、自滅を誘い、試合を、さらには相手の心の動きをも支配する。

狡猾さは痛快さと表裏一体であり、駆け引きの妙は、詰め将棋的な側面を持つテニスの魅力を具現する。

完璧の幻影を追わず、泥臭さを標榜(ひょうぼう)する強硬な信念は逆説的に、完全無欠かつ美しい勝利を志向するのだ。

・・・と。


これからの圭選手の活躍がますます楽しみです。



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Posted by Picasa

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