寮(1989)

寮についても少し話をしておきましょう。

寮を作ったこと・・・この転機は大変大きなもので、このことをきっかけに環境が大きく変わりました。

もともとは週末にクラブに通ってくる子どもたちのためにアパートを借りたのが始まりです。

往復の交通費だけで何千円もかかるので、それを毎週末２日分払うとなると相当な出費となるので何とかしてあげたいという気持ちで始めました。

生活できるようにするために色々なものを揃えて結構かかりましたが、週末になるとみんなで集まってわいわいやっているのを見るのは楽しかったですね。

その中に名古屋の高校に進学してテニスをやりたいという子どもたちがいました。

いろいろと探して検討した結果、名古屋国際中学に編入という形で名古屋国際高校に進学することを決めたというお話はしましたね。

本格的に生活をするとなると、やはりアパートでは気を使って生活をしなければならないし、これから増えるかもしれない寮生を抱えるには不十分です。

そこで一軒家の住宅を探していましたが、なかなか見つかるものではありません。

半ば諦めかけていた時に、偶然、本当に偶然に今の寮の広告を目にしたのです。

この時の話はいずれしたいと思いますが、「神様っているんだ」と思わず感謝しましたね。

もちろん、現金で用意できるはずもなく、住宅ローンを組んでの高い買い物ですが、神に感謝しているので（笑）迷いはなかったです。

そうやって始まった寮での生活・・・とても大変でした。

思い描いているものと実際の生活では大きく違っているということですね。

何がそんなに大変でした？と聞かれると、それは、それはたくさんあります。

そのことについてもいずれお話したいと思います。

それでも３年経ってみて、「やってよかった」と心から思えます。

現在は５人の子どもたちが生活をしています。

子どもたちが大きな夢を持てるような、そんな寮にしていきたいと思います。


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