2010年5月30日日曜日
チームのために(2006)
テニス部である騒動があって、部の責任として大会の出場を辞めるという話をしました。
ひとりひとりが部の一員であるという意識を持って、チームのためにすべきことをやるという意思を高めたかったからです。
3年生は最後の戦いになるので、どうしても出たいに決まっています。
でも、部としてのまとまりを作るためにはやむを得ない決断だと思いました。
そして、最後に、その3年生に、一人しかいない3年生に意見を求めました。
その3年生は、泣きながら、
「チームのためになるのなら、大会の出場はやめてもいいです。」
と言い切りました。
この言葉を聞いたとき、思わず泣けてきそうでした。
「チームのために」、その言葉が心に響きました。
そういう思いがあれば、きっとこのチームは強くなる、そう確信した瞬間です。
昨日、その大会が行われましたが、次の世代に繋がっていく良い試合をしてくれたと思います。
心から感謝しています。
テニスは個人スポーツです。
チーム意識を育みにくいスポーツかもしれません。
実際に私が指導を始めた当初は、自分勝手な行動が目立ち、まとまりの無さを強く感じていました。
私に対する信頼感も、チームに対する愛着もあまり感じませんでしたね。
どうすれば良いのかもよく分からないまましばらく過ぎましたが、あまり変化はありませんでした。
正直、テニスをやろうという意志もあまり感じられなかったので、こんなことではテニス部を続けても意味はないとさえ思っていました。
でも、違ってました。
子どもたちは純粋にテニスをやろうとしていました。
それをどう表わしていいのかが分からなかっただけかもしれません。
それがこのことをきっかけに大きく変わりました。
何よりもチームに対する意識が変わりました。
そのことを感じることが多くなりました。
自主的な管理も優れてできるようになりました。
いいチームになったなあ、と感じます。
そんな思いを多くの子どもたちが持ってくれれば、このチームはもっと強くなるし、きっとこのチームが成長の場となります。
まだまだテニスは未熟ですが、いろいろなことを経験して子どもたちは確かに成長したようです。
これからも成長できる「場」としてのチーム作りを続けていこうと思います。
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