2010年12月16日木曜日
テニスは難しい(2080)
テニスはとても難しいスポーツだと感じます。
ひとつは、ネットを挟んで対峙するするスポーツの中でもっともコートが広いということです。
それだけたくさんの技術が必要です。
それだけ高いレベルでの体力が必要です。
世界ツアーしか無いので、プロとして生計を立てるのが大変です。
・・・いろいろな理由があります。
でも、一番感じるのは、テニスを通したスポーツマンシップの形成が難しいということです。
スポーツマンシップとは、
「スポーツマンシップは、スポーツのルールを遵守してゲーム(競技)を行っていくうえでの根本的な姿勢をいうものである。
広義では、スポーツを行う上での品性ないしマナーということができるかもしれない。
これらは、スポーツを実際に行う選手に限らず、選手を指導するコーチや監督、またスポーツに応援という形で間接的に関係するファンをも含めて求められる傾向がある。
一種の美学としてもみなされる。」
と記されていますが、私がいうスポーツマンシップとは、スポーツに対する情熱とか、根性とか、やる気とか、何が何でもというような気迫のようなものです。
スポーツを通して自分を成長させる「原動力」のようなものです。
私は、多くのスポーツ選手の指導経験があります。
野球、陸上、ソフトボール、ゴルフなどなどです。
大学で授業をするようになって、さらに多くのスポーツ選手と関わり合いを持つようになりました。
そういう選手と、テニスの選手との感覚的な違いを感じるということです。
ある授業で、スランプについて話をしました。
授業後に泣きながら私のところに来た選手がいます。
ソフトボールをやっていて、
「今自分すべきことが見えてこない」
と言って迷っている様子です。
授業と授業の合間のほんの短い時間ですが、その子とずっと話をしました。
翌週、その子に、
「どうだ!」
と声をかけると、
「なんだか、吹っ切れました。大丈夫な感じです!」
と元気に声が返ってきました。
うれしかったですね。
その子は、苦しいけれども、スポーツを通して、何かを一つ発見したと思います。
実は、テニスの選手にはこういう感覚が薄いと感じるのです。
もちろんほとんどの子にそういう感覚や意識はありますが、それが薄いと感じるということです。
同じく授業で、
「自分が関わっている(関わってきた)スポーツで、問題点を挙げ、自分なりの解決策を示しなさい」
というレポートでは、
部員との人間関係を円滑するために奔走し、チームの為に自分が何をすべきなのか真剣に考えて苦悩する様子が伺える学生が沢山います。
野球だったり、バレーボール、バスケット、サッカーなどの団体スポーツが多いですね。
こういう苦しさや困難が人を磨きます。
だから真剣にスポーツをする意味があります。
その感性を磨いていかなくてはならない、そう強く感じます。
何があっても、どんなことがあっても絶対にテニスをやめない、テニスを生きがいにがんばる、そう強く感じる心を育てたい、そう思っています。
現実には、他のスポーツに比べて、その感性が育まれにくい環境にあることは自分も感じているし、多くのコーチも感じています。
だからこそ挑む・・・そんな感じですね。
困難が人を磨く、それは自分にも当てはまります。
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