2010年12月20日月曜日
サービスが弱くて負ける(2082)
さて、今回はサービスについて話をしたい。試合に負けた後に子ども達の感想を聞くと、
「サービスが入らなかった」
「大事なところでダブルフォールトとした」
「弱気なサービスを打ち込まれた」
などの感想が返ってくることが多い。
負けた原因の多くがサービスにあることをわかっているようだ。
しかし、そのための練習に真剣に取り組んでいるのかというと少々疑問である。
いくつか原因はあるだろう。
・真冬のサービス練習は凍えてできない
・サービス練習ばかりしているとコーチはサボっているように見られる
・サービス練習では仲間と話す時間ができるので集中できない
・ファーストサービスとセカンドサービスの違いを理解せずに練習している
などの理由で、試合の勝ち負けを大きく左右する大切な技術であるにも関わらず、その練習が十分にできていないことが多いようだ。
これらを改善すれば簡単に効率的なサービス練習ができそうであるが、実際の指導場面では、これらをうまくコントロールしてサービス練習に取り組むのは大変難しい。
コーチの皆さんであればお分かりいただけると思う。
そのような状況を踏まえつつ、何としてでもサービス力強化に取り組みたいという諸君にとっておきの法則を紹介したいと思う。
サービスが武器になる、そんな選手を目指してほしい。
サービスでやってはいけないことは、
・テイクバックでラケット面が開く
・正面を向いたままでボールを打つ
・肘を下げて打つ
・腰を引いて打つ
などであるが、これらすべての要素を含んでいるサービスを「おばさんサービス」と呼んでいる。
実際に指導していると、中高年の女性の方にはこのようなサービスを打たれる方は大変多い(もちろん、そうでない方も多いですよ)。
そして、この「クセ」はなかなかに矯正しにくい。
小さいうちにこのような「クセ」が体に染み込んでしまうと、サービス力がより重要になる年齢になってから矯正するのは大変難しいので、特にジュニアの選手はしっかりとしたフォームを習得してほしい。
このようなサービスを矯正するもっとも大切なポイントは「グリップ」である。
「おばさんサービス」を打っている人は、間違いなく厚いグリップで握っている。
これはそのように持たないとラケット面をまっすぐに相手のほうに向けられないので、そうするしかないのだ。
もちろん、このままではボールに回転をかけることも、高い打点で打つことも難しいだろう。
また、肩の内旋動作を使って前腕を振ることができないので速いサービスを打つこともできない。
一般愛好家としてテニスを楽しむのであれば問題ないが、「強くなるため」にはここを矯正しなくては先へは進めない。
グリップの厚い人は、テイクバックをしたときにラケット面が上を向いているはずだ。
これを「オープンフェイス」という。
正しいグリップで握るとラケットの面は上を向かず、少し下を向くようになる。
これを「シャットフェイス」いう。
自分で意識的に「シャットフェイス」にしようとすると、グリップを厚く握っている人は大変不自然な手首の形なるので、だんだんとグリップを薄く握りかえるようになる。
まずはここから始めてほしい。
「グリップはこうです!」と無理に矯正しなくても、「ラケット面が上を向かないように少し下を向けましょう」とか、「まっすぐにラケットが立つように準備してください」
と指導するほうが楽に強制できる。
サービスの能力が格段に上がる可能性がある。
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