2010年1月15日金曜日
レポート(1871)
私の講義では毎回授業の初めにレポートを書いてもらいます。
それは、「自分で考える」習慣を身につけてもらいたいからです。
もうひとつは、楽に授業できるからです(笑)。
今日は最後の講義だったので、学生さんに授業の感想を書いてもらいましたが、このレポートは概ね好評のようです。
自分で考えて、それを実際に書いて残すということをあまりやらなくなっています。
授業は運動プログラミングについてなので、実際にプログラムを作成することを目的としています。
学生さんはいろいろな講義を受けているので、知識はあります。
でも、知識があって、頭の中で考えているだけなので、実際に使えるプログラムを作成できません。
それを、強制的とはいえ、それを実際に書いてみることで自分のアイディアや考え方が明確になります。
それを狙っています。
なかなかしっかりとしたプログラムを書いてくる人もいれば、これはちょっとという人もいますが、指導する立場になった時、きっと役に立つと思います。
また、レポートは双方向通信の役割もします。
単に授業をするだけでは学生さんの考え方や意見は分かりません。
私の一方的な考えを押しつけてしまう講義になるかもしれません。
それを防いで、うまく意志の疎通ができるようになればと思ってやっています。
寮生に毎日の練習レポートを書かせるのもそうです。
あまり変化がない練習の中にも、気付きや変化があります。
私の気付かない「思い」というのもあります。
それを確認するためにレポートは大変大切です。
面倒です。
でも、それをやり続けていると、何か見えてくる、何かがつながっていく・・・そういうものです。
講義の感想のレポートは、うれしいことばかり書いてあります。
お世辞かもしれません。
でも、その言葉が心地よく響いています。
教えることの喜びはこういうところにもあるものなんですね。
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