2010年2月1日月曜日
スタンス(1888)
「スタンス」と言ってもテニスの技術やフットワークのことではありません。
自分の指導者としての「取り組み方」、恰好良く言えば「哲学」のことです。
子どもたちとどう接していけば良いのか、ということについてはいつも悩みます。
答えがあるわけではないので、試行錯誤しながら自分なりの「スタンス」をある程度確立してきました。
最も基本的なことは「子どもに委ねる」という姿勢です。
子どもたちが自分たちで考え、悩み、試行錯誤して出した答えを尊重するということです。
自分の力で何とかしようと極力思わないようにするということです。
だから、指導においては「待つ」ことが多くなります。
子どもたちが苦しんで、でも自分で考えて、それでも分からなくて迷ってしまいそうになる時、少しだけ力を貸します。
力を貸すために、いつも「観る」ことを心掛けています。
「観て」いないと、力は貸せません。
「待つ」ことは、「ただ待つ」のとは違います。
「その時」を「待つ」ということです。
コーチング論では、コーチングの技術を教えます。
でも、最も大切なことは「自立」して考え、行動できるように導くことです。
そんな「スタンス」はいつも意識しています。
昨日のレッスンで、うまくかなくて「もうだめ!」といって泣きじゃくる子がいました。
前から少し苦しんでいることは知っていました。
だから、じっと観ていました。
苦しくて、苦しくて、ちらっとこちらを見た時、ちょっとだけ力を貸しました。
力を貸したからといって、それでうまくいくとは考えません。
また「何か」を探そうとする気持ちになるかどうかを、少し期待します。
それだけです。
もし、こちらを振り向かずに自分で歩き始めると、それが「コーチとしての成功」ではないかを考えます。
そんな「スタンス」を持ってコーチしていこうと思います。
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