2011年2月19日土曜日

背中の筋肉を使って打つ(2130)




手を使って打とうとすると、インパクトでラケット面をうまくコントロールすることができずミスが生じることはわかっていただけただろうか。

では、安定した強いスイングを生み出すにはどこの筋肉を使えば良いのかというと、それは「背中」の筋肉だ。

背中の筋肉で腕(上腕)を引き寄せ、背中と腰の筋肉を使って胴体のスムースな回転動作を引き出すことができれば、必要以上に腕を使わないシンプルなスイングになる。

また、背中が丸くなったり、身体が過度に前傾すると、軸が保てず、大きなスイングもできないため小手先で打つスイングになってしまうが、背中の筋肉を意識して使うことで姿勢の崩れを防ぎ、自然と軸を保った姿勢を作ることができる。

このようなスイング感覚を手に入れることができれば楽に大きなスイングをすることができ、鋭い打球を打てるようになるばかりか、スイングバランスが良くなるので素早いコートリカバリーにもつながっていく。

また、姿勢が悪かったり、軸が作れていないことがミスの原因のひとつであることはすでに説明した。

姿勢がうまくコントロールできないのはボールを打とうとするときに顔が大きく動いてしまうからだ。

頚を左右に傾けると、傾けた方の腕は伸び、反対側の腕は縮もうとする。これを「頚反射」というが、頸の傾きによって動きは制限されることを示している。

よくジュニアの選手などで打球する際に頸を大きく傾けて打つのを見ることがあるが、そのことによってスイング中の重心動揺が大きくなったり、自分の感覚とは違った動きをしているにもかかわらず、それをフィードバック情報として的確に受け取ることができないために傍から見るとぎこちないスイングになっていたりすることは多い。

できるだけ腰から頭の先まではまっすぐにした方がバランスの良いスイングができるはずだ。

そのためには先に述べたように背中の筋肉を意識してスイングすることの他に、きちんと「前を見る」ということが大切だ。

まっすぐに「前を見る」ように意識すれば頸の傾きは小さくなり、感覚のずれも少なく、姿勢の崩れも小さくなる。

「ボールをよく見る」ことはより良いスイングをするためにとても重要なことだ。



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Posted by Picasa

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