2010年3月13日土曜日

「観る」ということ(1928)



コーチングで一番難しいこと、それは目に見えないものを感じ取ることです。

フォームの問題点を指摘することはそれほど困難ではありません。

しかし、そのフォームを形づくる根本的なものは、その人の「ものの考え方」や「身体感覚」です。

もちろん自分とは違います。

それを理解できるかどうかで、効率的な指導ができるかどうかが決まってしまうといっても過言ではありません。

指導する立場の人間が、指導される立場の人間に対して、いかに「洞察」できるか、つまりは、目に見えないものを感じ取ろうとする努力をするかどうかにかかっているのです。

そのためにもっとも大切なことは「観る」ということです。

「観る」は、「見る」とは違います。

「観る」は、まさに「洞察する」ということ、目で見るだけではなく、その心理状態をも「察するように深く見る」ということです。

だから私は、極力試合を見に出かけます。

大変疲れます。

でも、そこから見えてくることは大変大きいと思います。

そして、その「洞察」を指導に結びつけるための「アイディア」を持つことです。

そのためにはやはり「知識」が役に立ちます。

「知識」は絶対のものではないけれど、「洞察」を効果的に補完するものだと思っています。

選手の理解の仕方は千差万別だと言ってもよいでしょう。

その理解を深めるためには、多くの「知識」があることは大変有効です。


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Posted by Picasa

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