2010年3月25日木曜日

「自立できない奴は強くなれない」の法則(1940)



テニスは「孤独」なスポーツであると書いた。

プロでもコーチをつけてツアーを回るケースはほとんどない。

お金がないからだ。

だから、何から何まで自分でやらなければならない。

大会の申し込み、宿泊の確保、交通手段の確認などの事前の準備はもちろん、練習コートの確保、練習パートナーやダブルスパートナーの確保は言うに及ばす、食事や体調の管理も自分の責任で行うのが当たり前である。

こうしたことは大変なことであると思うかもしれないが、私が指導してきたプロやトップ選手は「たいしたことない」と平然と言ってのける。

小さい頃から「自分でやる」という意識が強いからこそ、プロやトップ選手になったのであるから、その意識が強ければ何でも「自分でやる」というのが当たり前の感覚なのだろう。

だから、どんな時でもその時「自分が何をすべきか」を総じて分かってることが多い。

それができる選手を「自立」できていると評する。

橋本治(「橋本治の男になるのだ」ごま書房)は、

「『戦いに勝つ』は、『なれあいの群れから離れて、自分の信念に従って生きる-そのことを押し通せる』です。このことこそが『自立』で、『自立』とは『戦い』が成り立たなくなった現代に唯一残された『戦い』なんです。」

と言っている。

そう「自立」とは「戦い」なんです。

テニスとはもちろん相手と戦うスポーツであるが、それ以外にもいっぱい闘わなくてはならない「もの」がある、ということだ。

それが「自立」するということであり、それなくして「強くなる」ことはできない。


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