2009年5月31日日曜日
積み重ねてきたもの(1643)
何年か前に、ちょっとだけ贅沢をして高価な時計を買いました。
それを購入する時には、いろいろとネットや本で情報を集め、かなり長い時間をかけて吟味したのを覚えています。
そうやって時間をかけて買ったので、今でも随分と丁寧に扱ってはいますが、初めの頃とはちょっと違う「思い」でいます。
初めの頃は、できるだけ傷つけないように、少しでも性能が落ちないようにと、それこそ腫れものを触るかのように扱っていました。
あるネットの書き込みで、
「身につけるものなので、傷のひとつひとつは私の歴史であり、オーバーホールする時も傷を研磨しないようにお願いしました。」
という書き込みを見ました。
それを見た時、
「傷を残すなんてあえりえない!」
と思っていましたが、今は、その気持ちが良く分かります。
自分が歩んできた道の証のようなものなので、それを残しておきたいという気持ですね。
新品のものは確かに気持ちがいい。
でも、自分にしかないものをもっと大切にしたい、そんな気持ちになっています。
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2009年5月30日土曜日
体を冷やせ-10-(1642)
テニスの科学(70)
<アイシング-究極の使用法?>
テニスはスポーツです。
当然敵に勝たねばならないわけですが、その気持ちが強すぎて「頭に血がのぼった」ような状態では勝利はとても望めません。
そんな時に、アイスパックを頭に当てて冷やすのです。
これは意外なほど効果があるはずです。
パートナーのミスに怒りがこみあげたときや、生徒が言う事を聞いてくれなくてイライラしたときにも効果があります。
このように、アイシングは、ケガやコンディショニングなど、身体に対してだけではなく精神的にも効果があるのです。
心身の能力を最高に発揮するためには必要不可欠です。
さあ、あなたも上手に体を冷やせ!
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2009年5月29日金曜日
体を冷やせ-9-(1641)
テニスの科学(69)
<必要なアイシング用品は?>
アイシングの器具としては、最も普及しているのはアイスパックです。
これくらいの器具を用意していないようでは選手としては失格といわれても仕方がないかもしれません。
次には、アイスパックなどを固定し、圧迫を行うための圧迫包帯も持っていたい。
このような包帯はバンテージ代わりにも使えるようなものを用意しておくと、いざというときには色々と役立ちます。
その他に、ジュニアの育成など、選手のレッスンを行っているクラブでは、アイスバケツや冷水が循環する構造なっているアイシング専門の器具、マッサージなどを行うための局所冷却器などを用意しておくと良いと思います。
私はテニスのコーチでありますが、プロのトレーナーでもありますので、ほとんどすべての器具を持っています。
これらの器具が足りないほど必要な状況は望ましくはありませんが、いざという時に対処できる準備だけはきちんとしておこうと思います。
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2009年5月28日木曜日
体を冷やせ-8-(1640)
テニスの科学(68)
<冷やしながら動かす?-クライオキネティックとは>
最近クライオキネティックというコンディショニングの方法が注目されています。
クライオキネティックとは、クライオ(冷却)、キネティック(運動)という意味であり、「冷やして動かす」ということです。
その目的は、稼動域を確保する、つまり靭帯や関節が動くようにし、それをサポートする筋肉の力を低下させないようにすることです。
「えっ!」と思われる方も多いのではないでしょうか。
普通、捻挫などをした場合には、動かさないように安静にしてアイシングを行うことが常識だからです。
私もその話を初めて聞いたときは、「えっ、なんで。」と思ったものです。
なぜ動かすのかというと、関節、靭帯、筋肉も含めて基本的には動かさないとよくならないからです。
単純に考えても、たとえばギブスなどで固定されてしまうと、筋肉は急速に衰えていくことは知られているし、関節の稼動域も含めて機能低下が進みます。
しかし、適度な運動を行えば、機能低下を防ぐことができるのです。
最近の研究で、ケガの程度が大きくない場合には適度なテンションとストレスをかけた方が修復が進むことがわかっています。
したがって、例えば足首の捻挫の場合、軽度のものならばすぐにクライオキネティックを実施した方が良いのです。
ただやみくもに動かしたのでは損傷の範囲を広げてしまいかねないので、適切な方法を知ることは大切です。
以下に、その手順と方法を示すので参考にしてください。
もちろん、クライオキネティックを行う前には、動かしてもよいケガかどうかの判断をします。
アイシングをした後でも、激しい痛みを伴う場合や正常な歩行が困難な場合には、アイシング後すぐに医師の診断を受けるほうが賢明です。
1.アイシングの準備
2.無痛感覚になるまでアイシング(通常は20分程度)
3.エクササイズ
・感覚が回復するまでの2~3分間行う
・負荷(運動の稼動域や強さ、スピードなど)を段階的に徐々に上げていく
・痛みが無いこと
4.アイシング(2回目以降は3~5分)
5.エクササイズ
6.4~5の繰り返し(エクササイズは5セット程度)
7.アイシング20分
クライオキネティックと同様の考え方として、冷やしてストレッチをするクライオストレッチという方法もあります。
アイシングによって筋の痙攣を抑制し、関節の稼動域を早期に回復させるとともに、筋疲労の回復にもつながる効果があります。
また、慢性的な痛みに対しては、練習の前にアイシングしてからてエクササイズをすることのほうが血液の流れや循環が促進されて、ウォームアップにおける筋温の上昇を後押ししてくれて効果が高いことも報告されています。
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2009年5月27日水曜日
フレンチオープン(1639)
フレンチオープンが開幕しました。
日本人選手のシングルスは、残念ながらすべて敗退してしまいましたが、ダブルスでがんばってほしいと思います。
それと、錦織選手の骨折は気になりますね。
彼は、痛みとかを集中力で越えていってしまうタイプの選手なので怪我が心配です。
この機会にしっかりとメンテナンスして、次の戦いに向かってほしいと思います。
私のフレンチオープンの思い出は、添田選手のサポートで行った、2002年のフレンチオープンです。
まだジュニアでの戦いでしたが、世界最高峰の舞台での戦いに興奮しました。
そんな戦いの中で、些細なハプニングがありました。
雨が降って、予定していた試合が順延になり、練習コートも変更になりました。
練習開始の30分ぐらい前にコートまで行って、入念にアップを指導し、準備も整い、「さあ、練習だ!」と意気込んだのですが、練習コートが突然キャンセルされました。
大事な試合なのに、「そんなことがあるか!」とちょっと憤慨し、笠原コーチと確認に向かおうとしましたが、なんと、その練習コートに入ってきたのはアンドレ・アガシ選手でした。
練習コートは、一般選手の優先使用となっているようで、それも世界ナンバーワン選手が使うとなれば、そこは譲るしかないですね。
しかし、試合は組まれているので、アガシ選手の練習を見ながら、さらに入念にアップを繰り返しました。
アップの指導をしていたので、じっと練習を見続けることはありませんでしたが、耳に響く打球音は、乾いた感じで、そのスピードに圧倒されます。
この世界で戦うためには、このスピードで打ち合う必要があるのかと思うと、実に大変な世界だと思わずにはいられませんでした。
打球音と言えば、コートの横を通った時に、他の選手とは違う打球音を響かせている選手がいたので、のぞいてみました。
ガスケ選手です。
独特のフォームから繰り出される、素晴らしいボールにしばし見とれていました。
「天才!」、その時の感想はまさに「それ」です。
その時は途方もない世界だと感じてたはずの添田選手も、もう少しでそこに手が届く場所まで来ています。
錦織選手も、怪我を克服して、きっとこの舞台に帰ってきます。
私も、またいつの日か、この舞台で、素晴らしいプレーを見ることを夢見て、毎日のレッスンを頑張っていこうと思います。
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2009年5月26日火曜日
思い出に浸る(1638)
新しくパソコンを買ったの機に、今まで溜まっていた写真を整理しようと考えました。
今までもそれなりに整理をしてはいたのですが、デジタル一眼レフカメラを買ってからは飛躍的に枚数が増え、その整理が追いつかなくなっていました。
それと、最近は大変優れた写真整理ソフトが無料で手に入るので、ここは一気に整理をしてしまおうと思ったわけです。
それなりに整理ができているので、それほど時間はかからないだろうと思っていましたが、その考えは甘かったですね。
まず写真の枚数が26000枚以上あります。
パソコンのファイルとして収められているのは、1997年からです。
この頃のデジカメの性能がよくわかるし、自分の写真のテクニックの低さにびっくりします。
でも、下手な写真でも、思い出には変わりないので、写真を整理しながら、思い出に浸っていました。
写真の整理を始めて、ふと気がつくと夜中の3時を回っていました。
こんなだから寝不足になったりするんですね。
でも、写真を整理するということは、自分の歴史を振り返るようなものなので、自分の成長や、子どもたちの成長を感じることができてとても楽しいものです。
私は2、3年ではあまり変わりませんが、子どもたちは、ものすごく変化します。
ちょっと前の幼い感じの子が、今や立派に(?)成長して、生意気な口をきいています。
でも、昔の顔は、笑っちゃうぐらい可愛いですね。
そういう歴史を通して今があるということです。
もう少し、楽しみながら、その時間に浸っていたいと思います。
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2009年5月25日月曜日
体を冷やせ-7-(1637)
テニスの科学(67)
<余分なエネルギーを使わない?>
アイシングを行うことは、疲労回復などのコンディショニングの方法として効果的であることがわかりました。
では、なぜ効果があるのかを考えてみましょう。
筋肉には活動に最も適した筋温があることは知られています。
最高の能力を発揮する筋肉の温度(筋肉の表面温度)は27℃前後で、筋温が高くても低くてもパフォーマンスは下がってしまいます。
クールダウンはまさに熱くなった筋肉を冷ますことなのです。
筋肉が熱すぎると、代謝レベルがあがってしまいます。
ということは、余分なエネルギーを使ってしまうことになるのです。
テニスの試合は何日も続くし、1日に何試合も行う場合が少なくありません。
そのためには余分なエネルギーを使わずに、エネルギーをできるだけ温存しなければなりません。
氷水などをかけて早く筋温を下げて代謝レベルを下げることによって、余分なエネルギーを押さえることが大切なのです。
アイシングは筋の微細損傷による内出血も押さえることができます。
その結果、筋肉痛の予防にもなります。
筋の温度が著しく上がる激しい試合の場合には、チェンジコートで体を冷やすことは大変重要なコンディショニングなのです。
その場合に、せっかく体が温まっているのに冷やすことで逆効果になると言われる場合もありますが、実際にはインターバルでアイシングを行っても(テニスでいえばチェンジコートの度毎にアイシングを行うこと)、パフォーマンスには影響しないことがわかっています。
また、足首の捻挫などを繰り返したことのある部位については、痛みの有無にかかわらず、練習や試合後にアイシングをする習慣を身につけることが大切です。
私も気になる部位については必ずアイシングをするように指導しています。
よくあるケースとしては、足首、膝、足の付け根、腰などです。
その際、ケアのためのアイシングでは10~15分くらいが適当です。
その後ストレッチやジョギングを軽く行います。
腱や靭帯などを局所的に冷やす場合には氷のかけらなどを使ったアイスマッサージが効果的です。
アイシングのその他の効果として、暑い時期での試合において熱射病を予防するのにも役立つことがあげられます。
水分を補給するよりも、皮膚にかけることで筋肉の冷却効果が高いことは覚えておいてほしいと思います。
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2009年5月24日日曜日
ガマンの力(1636)
テニスの試合はガマン、ガマンの連続です。
思うように打てない、
負ける恐怖心に襲われる、
相手のミスジャッジに腹が立つ、
など、イライラして感情をコントロールできなくなっても、相手に殴りかかるわけにはいかないので、ひたすら耐えなくてはなりません。
その時、「ガマンの力」が足りないと、自分の力を十分に発揮できません。
実は、子どもたちが戦っている時、私も「ガマン」しています。
トイレに行くのをギリギリまでガマンします。
お腹が空いても食事をするのをガマンします。
その方が、「観る集中力」も高まってきます。
昔、パチンコが趣味だった頃、勝っている時は、同じように食事やトイレをガマンします。
そうすると、散漫になりがちな集中力を維持して、そのことによって勝てる確率は上がっていたように思います。
実際に勝っていました。
これが「ガマンの力」だと思います(・・・多分)。
「ガマンの力」は、単なる「忍耐力」とは違います。
ガマンして、ガマンして、そのガマンならない状況を受け入れることで、「ガマンのエネルギー」が高まってきます。
この「エネルギー」が、自分の力を引き出すきっかけになります。
「ガマン」は、「受け入れる力」と言うことができます。
思うように成果を残すことは難しい、
思うように打てることは少ない、
思うように勝てなくてやめてしまいたくなる、
そこをグッと堪えて「ガマンの力」を身につけて強くなる、そう思います。
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2009年5月23日土曜日
祈る(1635)
試合に入ると、コーチは何もできない、祈ることしか・・・。
という文を見たことがあります。
確かにそうですね。
それしかないですね。
私は無神論者ですが、そういう時はあります。
でも、もっと大切なことは、どんな結果でも受け入れるということです。
すべては必然である、とは、私が尊敬する、ある心理学者の言葉ですが、どんな結果でも、それが必然であるならば、それには必ず意味があるということです。
苦しいこと、つらいことは無意味なのではなくて、きっと意味があって、それはきっと大切なことなのではないか、そう考えなさいということです。
私はいつもこの言葉をかみしめます。
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2009年5月22日金曜日
体を冷やせ-6-(1634)
テニスの科学(66)
<コンディショニングとしてのアイシング?>
最近では、クーリングダウンとしてアイシングをするケースが増えてきています。
はたしてクーリングダウンにおけるアイシングは筋肉痛や疲労を防ぐのか?この点について、実験によって確かめられています。
実験は自転車での運動を疲労困憊になるまで行わせた後、20分の休憩中での過ごし方を次の3つに分けてその結果を測定したものです。
1.まったく何もやらないで安静にする。
2.休憩後、自転車を軽くこぐなどの軽運動を行う。
3.運動終了後すぐに氷水の入った浴槽に足を入れて冷やし、その後同様の軽運動を行う。
この3種類の回復手段で休憩した後、再度疲労困憊になるまで自転車をこいでもらい、1回目と2回目のこぎ始めから疲労困憊にいたるまでの時間を比較しました(これはつらい実験だなあ)。
結果は、ただ安静にしていたときだけが-16.5%と、唯一マイナスの結果を示しました。
それに対して、軽運動を行った場合が12.5%、アイシングを行った場合が17.5%という値を示しました。
この結果を見ると、従来言われるとおり、運動後はすぐに休息しないで軽い運動を行ったほうが良いということは一目瞭然です。
そして、アイシングを行えばその効果が大きくなることは注目してほしいと思います。
テニスは、見た目以上にハードなスポーツで、筋肉は疲労困憊にいたるケースは少なくありません。
しかし、その後のケアが不充分なので、長い試合期間においてコンディショニングを良い状態に保つことが難しいのです。
疲れや張りなどを感じたら、チェンジコートの最中に足や肩にアイシング行うことは、コンディションを整え、パフォーマンスを向上するためには必要なことです。
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2009年5月21日木曜日
闘争心(1633)
この春もたくさん試合を見ました。
まだ、今日から始まる全国選抜ジュニアやインターハイ予選、東海小学生大会など、全国大会につながる大切な試合も多いので、気合を入れて頑張ってほしいと思います。
子どもたちは一生懸命頑張っています。
でも、「大切なところで思い切れなかった」と言って悔し涙を流す子も多いものです。
私の印象も、やはり、「ここ!」での「思い切り」が足りないように感じます。
負けたくない、と強く思うから、そも「思い」が「切れない」から思い切ったショットが打てない、ということです。
でも、ちゃんと思い切ったショットを打てる選手はいます。
その違いは何かと良く考えます。
もちろん、性格によるところは大きいと思います。
競技スポーツの世界ですから、負けん気の強さ、「闘争心」は高いレベルで必要です。
それを表現することに関しては、個人個人で特有のものがあるでしょうが、基本となる「闘争心」は、強い選手は間違いなく高いレベルにあるということです。
ここの「差」を埋めなくては勝負は始まりません。
その「差」が勝敗を左右することをもっと強く自覚しなければなりません。
「闘争心」の強い選手は、どんな特徴があるのか考えてみました。
・大きな声が出せる
・自分を叱咤する言葉を口にすることが多い
・ミスをした後に、気合を入れ直す態度が強い
・相手のミスジャッジに対して、引きさがらないことが多い
・ガッツポーズが強い
・試合前後の行動がしっかりしている
・弱音を吐かない
など、でしょうか。
すべてをやれ、というのではありません。
どうすれば、どんな気持であったのなら、こういう行動がとれるのかを考えてほしいのです。
誰もが負けたくないと思って戦っています。
不安や恐れはあるに決まっています。
その「思い」を「切る」ことができるからこそ、強い、そういうことです。
強くなってほしい、そう思います。
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2009年5月20日水曜日
体を冷やせ-5-(1632)
テニスの科学(65)
<アイシングではどういう点に注意すれば良いのか?>
以前は、アイシングはマイナスのイメージを持って捉えられていました。
私は小学生の頃は野球少年で、近くにできたスイミングスクールに大 変興味を持ちましたが、
「水泳は体を冷やすので、野球をするなら水泳はするな!」
と言われたことを今でも覚えています。
でも、アイシングは冷やしすぎや凍傷などの点を除いてデメリットは ほとんど無いといって良いと思います。
ただし、循環器系の不全、低温における過敏症などの症状がある場合は行ってはならないなど、若干の制限があります。
では、どうすれば凍傷や冷やしすぎを押さえることができるのでしょうか。
この点を押さえておかないと正しいアイシングを行うことはできません。
冷やしすぎについては、ケガをした直後であれば無痛感覚になる20分程度を目安に、先に述べた4つ のステージでの感覚を重視することが大切です。
ただし、足首の捻挫の場合、足首全体を氷水につける時などはつま先が痛くなるのでトゥーキャップなどの補 助具を用いると良いでしょう。
凍傷については製氷機の氷であればまず凍傷が起こることはありませんが、市販のアイスパックでの凍傷の受傷例が いくつか報告されています。
コールドスプレーによる凍傷もいくつか報告されています。
コールドスプレーを5秒間皮膚に吹き付けると凍傷になるので注意が必要です。
コールドスプレーは皮下の組織まで十分に冷やすのは困難であるので、とっさの場合の処置としては効果がありますが、試合後や試合の合間でもきちんとアイシングを行うことのほうが効果は高いです。
また、一般のシップ薬にも注意を しましょう。
貼った直後はひんやりとした感じ がするが、冷やされているわけではなく、むしろ時間が経つと血行がよくなってくるので、ケガをした直後の応急処置としては不適切な場合もあります。
今は、優れた薬剤を使ったシップ薬もあるので、ケースに合わせてうまく使うことが大切です。
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2009年5月19日火曜日
リカバリー(1631)
新しいパソコンを買ったのはいいものの、今まで使っていたパソコンと同じような環境を作るのに多くの時間を使ってしまいました。
特にネットへの接続が不調だったことが一番面倒なことでした。
こういう時にはいろいろなことが重なるもので、学校への挨拶、開発している商品の打ち合わせ、会社の決算などをこなしながらの作業は結構大変です。
でも、やっと「いつも通り」に仕事ができる環境が整いました。
リカバリーの作業は本当に面倒です。
昔は、ソフトを順番に入れさえすれば良かったのですが、今はアップグレードなどはネットを介して行われるので、ソフトを入れ直した場合は、今使っているバージョンまで順にアップグレードしなければなりません。
それと、より良い環境を作るために、いろいろと細かいソフトも入れているので、それを探し出して、パソコンにインストールし、環境を設定し、バージョンアップをする、なんて作業を延々とやらなくてはなりません。
途中で、「まあ、いいかあ!」と投げ出したくなりますが、ここを踏ん張って、元通りにリカバリーすると、無駄なソフトはなくなり、システムの不安定性は減り、何よりもパソコンが新しいだけに、体感速度が向上するので快適に作業することができます。
私はよく、「これでいい!」と思うことは、先へは進めないように自縛するようなものだと考えています。
前に、「変化を怖がるな」と書いたことがあります。
今ある環境を守ることは大切ですが、それはいつか変わっていきます。
変わった時に、「前は良かったのになあ」という思いに縛られて、前に進もうとしないことが一番にけないことだと思っています。
変わってしまった時、それをリカバリーするのに大変な思いをします。
でも、それをうまくやり遂げた時、きっと新しい希望のようなものが生まれてきます。
環境の整ったパソコンを前に座っていることが楽しくて仕方ありません。
今回はちょっと苦労が多かっただけに、思いはひとしおです。
キーボードの感触にまだ馴染んでいないので、打ち間違いやキー操作を誤ることが多く、多少のストレスがありますが、今まで以上のより良い環境を作るためにいろいろとトライしていこうと思います。
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2009年5月18日月曜日
体を冷やせ-4-(1630)
テニスの科学(64)
<試合を続けてもいいの?>
正常な歩行が困難である場合は、 試合を棄権する勇気を持つべきです。
しかし、選手の立場に立てば、できたら試合を続行したいという気持ちはよくわかります。
そのためにはきちんとセルフ チェックして(足首の捻挫であれば、テーピングをした状態でなら片足で立つことができるなど)、その程度を知り(内出血の状態はそれほどひどくはなく、急 激な腫れを伴っていないなど)、試合を行うことができるかどうかを判断することが大切です。
そして、テーピングを施し、試合後には十分なアイシングを行 うなどの処置をすることが重要です。
また、チェンジコートのときなどにケガをした部位をアイシングすることは怠ってはなりません。
こうした状態でも試合を行わなくてはならないことを十分に承知した上で、コーチはテーピング、アイシング、救急のある程度の知識とテクニックを持っていなければならないと思います。
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2009年5月17日日曜日
コーチとしての強さ(1629)
大切な試合で思うような結果が残せないと、自分の指導が至らなかったのではないかと考えてしまうコーチがいます。
私もその一人です。
もっとやれたのではないか、という思いがよぎります。
できるだけそう思わないように、自分のできることは一生懸命にしよう、と決めて行動してきてもその思いを拭うことはできません。
そういう時、私にできることは、次の目標に向かって進むことができるようにプッシュすることです。
子どもたちは負けると落ち込みます。
やる気も失くしてしまうかもしれません。
自分のやる気も萎えてしまうかもしれません。
でも、コーチとしての強さを見せる時はこの時だと思っています。
決してへこたれない精神力を見せつけます。
本当は凹んでいても、前向きな姿勢を崩しません。
こういう経験を繰り返して、コーチとしての強さを身につけていきます。
何度繰り返しても、つらさを感じないことはありません。
でも、コーチとしての強さは確実に身についてきている、そう感じます。
夏に向けて、次のステップに向けて、全力で走ろうと思います。
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2009年5月16日土曜日
体を冷やせ-3-(1628)
テニスの科学(63)
<どれくらい冷やせばよいのか?>
アイシングについて、どれくらいの時間冷やすのかについては10分から30分くらいといろいろな説があります。
一般的には20分くらいが目安としてアイシングを行う場合が多いようです。
しかし、最近は時間ではなく、人の冷却部位の感覚を基準にして判断することが最も適切であるとされています。
具体的には、アイシングにおいて感じる4つのステージ 、
痛い(「ジーン」とくる痛み)
暖かい(短い間だが、「ポッ」とする感じ)
ピリピリする(針で突つかれる感じ)
感覚がなくなる(冬の寒い日に、つま先の感覚がなくなるような感じ)
を基準として、冷やしたところの感覚が無くなったらいったんはずします(20分程度)。
痛みが戻ってきたら再び冷やし始めます(60分程度)。
これを繰り返すのが正しい方法です。
いつまで続けるのかというと、丸1日 を目安にして、脈打つような痛みがあるか、腫れがあるか、熱を持っているのか、機能障害(十分にケガしたところを動かすことができないなど)があるかどう かをチェックして、腫れや痛みが続いているようなら引き続きアイシングを続けることが望ましいです。
テニスにおける捻挫などの場合、4~5日 間はアイシングを続けることが良いとされています。
また、アイシングを行う際には、アイスパックだけで冷やすよりは、その上から圧迫包帯を巻いたほうが良 いと思います。
アイスパックだけでアイシングした場合と、アイスパックの上から圧迫包帯を巻いた場合の温度変化を見ると、圧迫包帯 を巻いたほうが温度は低くなります。
これは、圧迫包帯が大気に対して皮膚を遮断するからです。
どちらにしても、アイスパックを手で支える必要もなくなるなどの点も考慮して、圧迫できる包帯やサポーターなどを準備しておくことが必要だと思います。
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2009年5月15日金曜日
インターハイ予選(1627)
明日からインターハイの愛知県予選が始まります。
もうすでに各地では予選が始まって、これを最後に引退する選手も多いので、緊張感のある大会になります。
私のインターハイ予選での思い出では、何といっても、団体戦初優勝ですね。
私の学校は高校生からテニスを始める選手ばかりなので、それほどの伝統ある強豪高というわけではありませんでしたが、無理やりの(?)豊富な練習量で優勝候補に挙げられていました。
でも、今まで一度も優勝したことはないので、大きなプレッシャーがありましたね。
個人戦ではあまり緊張したことはありませんが、団体戦は特別な緊張があって、試合前に震えがきたのを覚えています。
試合の内容も、ファーストセット3-5から7-5、セカンドセットも2-4から6-4の逆転勝利だったので、びびって思うように打つことはできませんでした。
それでも、気合だけは絶対に負けないようにと、弱気なショットを打っても、声だけはがむしゃらに出し続けて、最後は気合勝ち、根性勝ちでした。
この時の感動が、私をテニスの世界に導く原動力になっています。
テニスの指導者を目指したのも、多くの子ども達にこうしたテニスを通した感動を経験してもらうことができるようにと思ったからです。
今、私は名古屋国際高校の監督をしていますが、私の力不足で部員を集められず、今年も団体戦を戦うことができませんでした。
今年の大会が最後の高校三年生諸君には寂しい思いをさせてしまって申し訳なく思っています。
でも、彼らが私と一緒に歩んでくれたこの2年間の思いを精一杯個人戦にぶつけてほしいと思います。
明日からの個人戦では、私も一緒に戦っているつもりで、気合を入れて応援したいと思います。
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2009年5月14日木曜日
リセット(1626)
新しいパソコンを買いました。
衝動買いではありません!
いろいろな理由はありますが、一番の理由は、目が弱くなったことです。
本当はノートパソコンの方が便利なのですが、小さい画面を見るのがちょっとつらくなってきたので、目に優しい大きさと性能を持ったディスプレイにするためにディスクトップのパソコンにしました。
これなら写真などの画像編集もやりやすいので一石二鳥ですね。
でも、今まで使ってきて、いろいろなソフトや機能を持ったパソコンと同じ環境を作るのは容易ではありません。
もうすでに2日ほど格闘していますが、まだ3分ぐらいです。
ワイヤレスの認識ができなくて、結局再インストールしたのが響いて大きなロスとなりました。
最近のパソコンやソフトは大変優秀で、機能も高いのですが、それに伴ってシステムが巨大化し、それを構築し直すのにはとても大きなエネルギーがいります。
しかし、それをひとつひとつやっていくと、無駄だったことが整理されたり、ファイルの管理がよりやりやすくなったりと、プラスのことも多いものです。
どんな組織も同じですね。
がんばっていろいろと工夫をしながら組織は大きくなってきます。
でも、そうするとだんだんと身動きできなくなって、不自由なことや不具合が出てきます。
そんな時には、思い切ってシステムを変えてしまうことですね。
心理学でも、行き詰った時にうまく開き直る方法として「リセット」という言葉を使ったりします。
一旦、元に戻して、新たに構築し直すことで、システムの不具合を是正し、より良いシステムに作り変えていくステップになるということです。
確かに面倒くさいです。
今は、画面を見るのもうっとうしです。
でも、だんだんとシステムが構築されてくると、余分なものがとれてすっきりとした気分になってきます。
そういう労力を惜しんではいけませんね。
お腹の脂肪は肥大化の一歩です。
これも、うまく、リセットできないかなあ・・・・?
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2009年5月13日水曜日
体を冷やせ-2-(1625)
テニスの科学(62)
<アイシングはどうして必要か?>
アイシングはどうして必要なのかというと、
冷やすことによって痛みを軽減できる
血管を収縮させて、出血や内出血を押さえ、腫れや痛みを最小限に押さえることができる
ケガをした周辺の組織の代謝レベルを下げて、ケガによる組織の二次的なダメージを少なくする
などの理由が挙げられます。
3は、説明 がちょっと難しいですね。
ケガをすると、ケガの部分は内出血が起こったり血管が損傷したりして腫れますが、その周囲の組織も酸素不足になりダメージを受けます。
その ままにしておくと周囲の組織にダメージが広がるのでアイシングによって組織の代謝レベルを下げ、酸素が必要でない状態にする必要があるということです。
このことは、時間がたった後では効果が半減してしまうことを意味しています。
早急な処置が必要です。
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2009年5月12日火曜日
体を冷やせ-1-(1624)
テニスの科学(62)
<やれば治る?>
練習中に足をくじくと、今なら「すぐに足を冷やして!」と指示されるところですが、私が現役の時代は、先輩から冷たく「やれば治る!」などと言われ、痛い足を引きずりながらも笑顔を絶やさず(これが大事)練習をしたものです。
最近は、コンディションをよりよく保つための知識や器具が開発・整備され、選手も安心して試合を行うことができるようになり、大変良い時代であると思います。
ところが、選手のケガは減ってきたのかというと、実際のところはそうではありません。
試合ならびに練習中にケガをする、もしくは何らかの痛みを訴えて試合や練習を中断するケースは年々多くなってきているのです。
これはどういうことなのでしょうか?
いろいろと考えることができます。
ひとつには、選手の体力的な問題です。
最近の子どもは体格的には大きくなってきましたが、体力的にはむしろ後退傾向にあることは毎年報告されています。
体力が低ければケガをしやすいのは当たり前です。
もうひとつの理由としては、選手が自分のケガに敏感になってきていると考えることができます。
以前は、冒頭にも述べたとおり、痛みを訴えることがタブーであるかのような風潮があり、また、痛みを軽減させるための知識や器具も不充分であったために、まさしく「やれば治る」方式がまかり通っていました。
そのために痛みを訴える選手が少なかったのです。
そう考えれば、痛みを訴える選手は、それほどひどい状態になる前に自分の身体の変調に気づいているわけで、一概に痛みを訴える選手が多いことは問題ではないのかもしれません。
さらにもうひとつ、たとえば捻挫をした時に行うアイシングなどの処置が正しい方法なのかということです。
アイシングは、正しい方法を知っていれば、ケガの程度は軽くて済むし、競技への復帰も早くなります。
また、コンディションを整える場合にも大変役立つ方法です。
試合期間が長く、1日に何試合も行なわなければならないテニスの場合には大変に重要な知識・技術です。
もちろんテーピングなどの知識や技術も必要ですが、ケガをしてもっとも早急に処置が必要なアイシングは、競技者のみならず、テニスコーチや一般愛好家にとっても最も重要な知識だと思います。
逆に、正しい知識を持たずに処置を行うことは、マイナスの効果もあることは知らなければなりません。
実際に、アイシングの処置が不適当で副次的に障害が起きるケースもよく目にしています。
そこで、今回はこの「アイシング」にスポットを当て、その正しい方法を紹介していくことにします。
また、ケガに対する処置だけではなく、アイシングを積極的に活用してコンディションを整える方法も考えてみましょう。
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2009年5月11日月曜日
デバッグ(1623)
ホームページをリニューアルしました。
今回のリニューアルは、前回の時のような全面的なものとは違うので、比較的短期間でそれなりのものができました。
新しいものに作り替えるということは大変そうに思いますが、実は、作り替えている時は創造的な作業なので結構楽しくやれるものです。
プラモデルを一生懸命に作るようなものだと言えば分かりやすいかもしれませんね。
だから、眠くても、腰が痛くても、楽しい気持ちがあるのでがんばれます。
問題はここからです。
一旦、ホームページを作り替えて、アップロードして一安心となりますが、そうなると、細かな作業が面倒になってきます。
プログラムを作って、それなりに完成し、そこから細かな修正をしていくことを「デバッグ」と言いますが、これが結構大変な作業になります。
昔、解析のためのプログラムは基本的に自分で作るものでした。
プログラム言語を覚え、解析の方法を熟読し、何度も何度もプログラムを作り変えます。
「もうこれでいいいだろう」と思っても、不安なので、またもう一度やり直すなんてことはしょっちゅうでした。
今のように優れたソフトもないので、すべては手作業、自分の責任でしたので、変な緊張感がありましたね。
今は、ブロックを積み重ねるように、比較的簡単に作ることはできますが、それでも「デバッグ」は必須です。
解析用のソフトとは違うホームページ作成でも同じことです。
項目に間違いはないか、伝えたい内容はこれで良いか、フォームの送信はうまくいくか、など細かなところをチェックしていきます。
前回の全面的な作り替えの時には、150回以上も見直しをしたように記憶しています。
こうした作業は本当に面倒くさい、でも、これをちゃんとやっていくことで、より良いものが出来上がっていくので根気よくやっていかなくてはなりません。
こうした「デバッグ」をうまくやっていくためには、つまり、「バグ」(問題点)を見つけるためには、それまでにやってきたこととちょっとだけ「違った視点」で見ることが大切です。
ひとつの考え方だけしか持っていないと、その方法でうまくいかないとどうしようもできなくなります。
そういう時に、他の見方はないか、違う方法はないか、他の人はどんな方法を使っているのか、バグを見つけやすいプログラムを作るにはどうしたら良いのか、など、いろいろな発想のあるほうがうまく作業が進みます。
テニスでも同じことです。
自分の思い通りにうまくいかないことの方が多いものです。
そんな時、「今までうまくいっていたから」と今までのやり方に固執してしまうと、柔軟に対応することができなくなって、不調が続きやすくなります。
強い選手は、さっと違う方法を試したり、道具を変えたり、練習の方法を工夫したり、うまく「視点を変えて」対応していきます。
うまく修正できない人は、この「視点を変える」ということができていないということです。
どんなスポーツでも、仕事でも同じです。
柔軟な「発想力」が、強さを生んでいきます。
ちょっと発想を変えて強くなる、そんなふうに考えてほしいと思います。
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2009年5月10日日曜日
テニスのサービス -5- (1622)
テニスの科学(61)
― サービスの球種打ち分け技術を科学する(5) ―
「スイング方向はどう違うのか?」
動きの違いが最終的にはスイングの方向を決定づけ、その結果打ち分けが出来るのは当然です。
では、スイングの方向がどれくらい違うのかを知ることは、スイングイメージを思い浮かべることにも役に立つはずです。
その辺に関しても抜かりはありません。
インパクト時点でのスイング方向もちゃんと調べてあります。
スピンサービスが、上下方向、左右方向ともにもっとも大きな値を示しています。
スピンサービスでは、より上に、そしてより右にスイングをするのです。
その角度は、上方向へは33.46度、右方向へは26.02度の角度を示しました。
逆に、フラットサービスでは、関節角度のところで説明したように前方向に水平にラケットをスイングしています。
フラットサービスについて、指導書などにはインパクト後も上方向にスイングするようと解説がある場合もありますが、インパクトの瞬間はほぼ水平にスイングされていることもわかります。
今回の報告では、球種の打ち分けを科学してみました。
正確に球種を打ち分けるためには、腕の動きだけではなく、胴体や足の動きも考えながら、バランスよくスイングすることが大切です。
また、やはり腕の機能はもっとも重要です。
練習に合わせて、適切トレーニングを行うことは、障害の予防に役立つだけではなく、技術の向上にも欠かすことは出来ないのです。
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2009年5月9日土曜日
泣く子は育つ(1621)
試合で負けると泣く子は多いです。
もちろん、悔しいから泣けてきます。
本当に悔しい時は、何時間も、何日もそのことばかりを考えてしまいます。
そんな時、コーチは、
「気持ちを切り替えて、今すべきことに集中しろ!」
と叱咤したりします。
そうすべきなのは分かっていても、なかなか難しいことですね。
私も、そう言います。
でも、そうできないことも知っています。
また、本当の悔しさを知った時、大きく成長するチャンスがあることも知っています。
だから、泣くのをじっと見ています。
本当に悔しくて泣いているか、そうでないのか・・・を。
泣くことは恥ずかしいことではありません。
感情を浄化する作用もあります。
でも、ガマンして、ガマンして、それでも本当に悔しく悔しくて、たまらなくて泣けてきた時、そこから成長していくのです。
思いの深さがないと、泣いても育ってはきません。
「泣く子は育つ」、は真理ですが、どう泣くのかは大切です。
まずは、泣かないようにガマンしてください。
ぐっと耐えることを大切に思ってください。
それでも、どうしようもなく泣けてきた時は、思いっきり泣いてください。
そこから立ち上がった時、きっと君は成長しています。
また、一緒に歩いていこうと思います。
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