2010年12月7日火曜日

クロスコートに打つ(2071)



素振りを繰り返し、ある程度「自然」なスイングができるようになってきたら実際にボールを打ってみよう。

効率良く技術を習得するためには、段階的に練習のカリキュラムを組むほうが良い。

分かりやすく言えば、簡単な方法から難しい方法へと順番に練習するほうが良いということである。

ちょっと打てるようになるとすぐに難しい練習やゲーム練習のような実践的な練習法に移ってしまうことがあるが、素晴らしい感覚や感性がなければ、そういう練習だけで効率的に技術を習得することは難しい。

ここでもやはり強くなるには「忍耐力」が必要だ。

一歩づつ確実に上達を目指し、「気がつけば強くなっていた」なんていうのが一番かっこいい、と思うのだがどうだろうか。

さて、練習の始めの段階は、クロスコートにボールを打つ練習から始めよう。

なぜならクロスコートのほうが「自然」だからだ。

クロスコートについてはいろいろ言われる。

・ネットが低いので入れやすい
・対角線方向は距離が長いので(ストレートに比べれば)アウトになりにくい
・テニスのスイングは回転運動なのでクロスコートへ打つほうが感覚的に自然なスイングができる
・相手の足元に打つのが容易である
・打った後のコートリカバリーのために戻る距離が短く守りやすい

などである。

5番目の特長については近いうちに詳しく解説するが、ここでは、「テニスのスイングは回転運動なのでクロスコートへ打つほうが感覚的に自然なスイングができる」というのは大変気になるところである。

まあ、それほど難しく考えるまでもなく、「自然」にラケットを振って、普通にボールを打てばクロスコートにとんでいくものである。

初心者を対象に何のアドバイスも与えずにボールを打球させたところ、「90%以上クロスコートに打球した」という実験結果もある。

小さな子ども達に打球させてみるとそれはさらに顕著になる。

レッスンでは真横に飛んでくることもあるので要注意だ。

ただし、極端なクロスコートを狙うのではなく、サイドライン付近から相手コートのセンターマークとサイドラインの間に深く狙うように心がけよう。

ショートクロスを狙うと極端なスピンをかけたりすることもあるので、その方向にばかりいってしま人は少しスピンの量を減らすようにするなどの工夫が入るかもしれない。

ストレート方向にばかりいってしまう人でも、ボールに順回転がかかっていればそれほど問題ではないが、少し打点を前にすることを意識すると「楽に」クロスコートに打てるようになる。

クロスコートへ打つことは強くなるためには大変大切な技術なので、できるだけクロスコートに打つことができるように技術を磨いてほしい。


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Posted by Picasa

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