2010年7月13日火曜日

自然なスイングとは(2050)



小さい子に何も言わずに「ラケットを持ってごらん」というと、間違いなく「ウェスタングリップ」で握る。

床に転がっているラケットを上からむんずと掴み、そのまま振り回す。

ボールを打つときもそのままのグリップで器用に打つ子が多い。

その時、「基本」といわれる「イースタングリップ」などで打たそうものなら、ボールはとんでもない方向に飛んでいく。

これは「イースタングリップ」で握ろうとすると、前腕を少し内側に捻らなければならないが、この動作は人間だけが行うことができる動作であり、後天的に学習によって身に付けていく動作だ。

だから、身体動作が大人ほど学習され、洗練されていない子ども達にとって「ウェスタングリップ」のほうが「自然」なのである。

また、テイクバックをするときも、ラケットや腕を素早く後方に引くためにはうまく肩の捻りを使わなければならないが、この動作も後天的に学習されるものなので、子ども達にとってはちょっと難しい動作である。

ラケットを下に下げるほうが「自然」だ。

この状態からラケット面がぶれることなく(グリップを握る力が弱いので難しいと思うが)スイングすれば、ボールには「自然」と軽く順回転がかかる。

また、「力を抜いて」腕を振ることができれば、筋肉の伸張性反射が起こって筋肉は縮もうとするので、腕は「自然」に振れば「下から上へ」に振られることになる。

人間にとってより「自然」な動きが「基本」の動きであるとすれば、少し厚めのグリップで下から上にスイングすることで順回転がかかる「ドライブボール」がより「基本的」であるといえる。

この「基本的」な「ドライブボール」をより「自然」に打つことができるスイングを身に付けるためには「力を抜く」ことがもっとも大切である。

「力をうまく抜けば」インパクトで的確なグリップ力が発揮できるし、筋肉の反射の機構もうまく使えるので余分な筋力が必要なく、より「自然」に「ドライブボール」を打つことができる。


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