2010年1月16日土曜日

ライバルを持つ(1872)



「先達」と同様に「自分を高めてくれる存在」として、「ライバル」の存在を忘れてはならない。

相撲の世界では、栃若や柏鵬など、両雄並び立つことでその技量を高め、素晴らしい技の極地に達することができるといわれている。

「ライバル」とは単に倒すべき目標ではない。

その存在を認め、自分にはない高い技量や精神力を敬い、それを超えるべく努力する気にさせるような尊い存在である。

もちろん、自分だけが「ライバル」と認めたのでは意味がない。

お互いにその存在を認め合ったときにはじめて、「ライバル」ということができる。

よく、今は大きく成長した選手に対して、「昔、俺たちはライバルだったのさ。競った試合を何度もやった。」と過去の経験を大げさに語り、さも「ライバル」であったかのようなことを言う奴を見かけることがあるが、みっともない話である。

こういう奴は、彼らと戦ったという経験が自分の価値を高めてくれるだろうことを期待してこのような行動をとる。

その人の栄光を自分に反映させて、自分は価値ある存在であることを認めてもらいたがっているのである。

これを後光効果(ハーロー効果)というが、そんなことで価値が高まるはずがないことをそろそろ気づいてもらいたいものである。

「こいつにだけは負けたくない」とお互いに(ここが肝心)心から思える(憎しみの心なしで)存在があれば、あなたは成長をやめようとすることはない。


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