2010年1月26日火曜日

自分の世界に浸る(1882)



雰囲気を変えてしまうぐらいの力を持った選手はそうはいないので、どのような状況でも集中力を高めることが出来るような訓練をすることのほうが実際的なのかもしれない。

メンタルトレーニングの世界では、じつに様々な方法が提唱されているので、それらを色々と試してみて、気に入った方法を実践すればよいのである。

私は、実際的なメンタルトレーニングとは違うが、「自分の世界に浸れる時間」を大切にすることをお勧めする。

一流選手が、ヘッドフォンでお気に入りの音楽を聴きながらリラックスしている場面をよく目にするが、音楽や映画に感情移入して、どっぷりとその世界に浸り、時間を忘れるのはとても脳のためにもいいらしい。

もちろん、練習や試合の前にそうした音楽などを聞くことで集中力は高まる。

私の場合、落ち込んだりしたときにふっと頭に浮かぶ音楽がある。「カントリーロード」がそれだ。

アメリカにいたとき、言葉も通じず、離れて暮らす子供のことが思い出されて悲しい気持ちになったときなどは、いつもこの曲を聴いていた。

そうしたことがこころの安らぎを生んだという経験が強く染み付いているので、なにか嫌なことがあったりすると、自然反応的に頭に浮かんでくるのである。

これを専門的には「不安軽減の強化」というらしいが、不安や恐怖に襲われたとき、ただ呆然と立ち尽くすのではなく、自分の心地よい居場所を作り出すことで、うまくやっていけるような気になるはずである。

私は、そうした心地よい場所や時間を持つことで、ひどく落ち込まずにがんばっていられるような気がする。

そして、「自分の世界に浸っているとき」はとてもよい表情になり、きっと自分のまわりに良い雰囲気を作り出していることだろう。

そのようなよい雰囲気を持続的に保ちながら練習や試合にはいっていくことで、よい集中力が生まれるはずだ。お試しあれ。


人気blogランキング参加中。読み終わったらクリックお願いします!!
Posted by Picasa

0 件のコメント:

コメントを投稿