2010年1月23日土曜日
クセを治す(1879)
最後の授業のレポートで、学生さんに「授業の感想ならびに質問などあったら書いてください」とお願いしたところ、いくつかの質問が寄せられました。
その中に、テニスのコーチをしている学生さんから、「どうやってクセを治せばいいですか?」という質問がありました。
確かにこれは少し難しい問題ですね。
まずは、できるだけ余分な動きを少なくすることです。
私は、テニスはできるだけ「腕を使わないようにスイングすること」を指導する場合が多いです。
以前、ジャーナルには、
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悪いクセは、シンプルに矯正することができる。
そのポイントを解説していこう。
●胴体の回転動作で打つ
手を使わずに打つとすると、どのような動きでボールを打てば良いのかを考えてみよう。
筋力が弱く関節の自由度が大きな腕を大きく使ってスイングするとラケット面が崩れやすく、安定した打球にならないので、できるだけ手を使わずに胴体の回転運動でボールを打つことが基本となる。
ラケットと腕をひとつの「ユニット」として胴体の回転運動でスイングすることを「ユニットターン」などというが、胴体は腕ほど簡単に大きくは動かないので安定した動きを作り出すことができる。
「ユニットターン」では、動きの中心が胴体にあることから、腕がリラックスし、いつも同じ動き、誤差の少ない動きで打つことができるため、ミスが少なくなる。
また、胴体の回転運動で打つもうひとつのメリットは、インパクトの衝撃力に対して強いということである。
腕だけで打とうとして、インパクトの瞬間にグリップがその衝撃に負けてずれたりした経験はないだろうか。
相手からの強打を受けた場合、腕だけで打とうとすれば衝撃も強く、打ち負けてしまうが、「ユニットターン」を使い、胴体の回転運動で打てば腕の筋力はスイングすることには使われずに、インパクトのときにラケット面を把持することだけに使うことができるので、少々の強いボールに対しても打ち負けることはない。
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と解説しました。
これもひとつの方法です。
しかし、自分のスイングをイメージできないと実践することは難しいですね。
そういう場合は、ビデオなどで自分のフォームを見ることがお勧めです。
誰が何と言おうと、そこに映っているのは自分のフォームですから、客観的に見ることができます。
あんまりひどいフォームなので卒倒しないようにするなどの注意が必要です(笑)。
まずは自分のフォームを確認して、それをどう変えていくのかというイメージをしっかりと持つことです。
人間の脳は、しっかりとイメージできたことは、それが実際に起こっていることなのか、空想の中なのかを判断できません。
つまり、しっかりとイメージできるということは、実際に自分の体を動かしているのと同じような反応があるということです。
これは効果的な方法です。
しかし、体がイメージ通りに動かないことの方が多いはずです。
そういう時は、体の柔軟性を高めることです。
ストレッチは上達のためには必須のトレーニングになります。
特に、股関節と肩関節の柔軟性の向上は直接技術と関係しますので、しっかりと取り組んでほしいですね。
まとめてみると、まずはしっかりとしたイメージを持つこと、そして柔軟性の向上が大切であること、身体に無理のないシンプルなスイングを身につけることです。
特にコーチを目指す場合は、示範を的確に示す必要がありますので、常に自分のフォームをチェックしておきたいですね。
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