2010年5月8日土曜日

メンタルウォーミングアップ(1984)



漫画「はじめの一歩」(少年マガジン)の幕ノ内一歩は言っている。

「敗けるはずがない! というところまで身体(カラダ)と精神(こころ)を作り込んでいくんだ!」・・・と。

そう、この「精神(こころ)を作り込んでいく」という考え方は大変に重要である。

ウォーミングアップも同じである。

ただ単に身体的な準備ができているというだけでは、試合でその持てる力を存分に発揮することはできない。

ウォーミングアップで精神の状態をも高めなくてはならない。

イメージトレーニングを行ったり、サイキングアップの手法を取り入れて気合を入れたり、呼吸法を駆使してリラックスを深めたり、など具体的な方法が提案されているが、どの方法が良いのかをここで断言することは難しい。

それぞれの人に合った方法というのがあるからだ。

ただ、ひとつだけいえることは、試合の前には、できるだけ「ひとりになる時間」を持つようにすることだ。

私は、ボクサー漫画が好きだが、試合のときの描写よりも、控え室で試合の恐怖と戦っている姿や、減量の苦しさに耐える姿を描いている場面が好きだ。

そこでは、「鬼気迫る」といった表情が描かれることもある。

本当は、それほどまでに「恐怖」や「不安」と戦うことは困難で勇気のいることなのだ。

しかし、多くの選手はその現実から「逃避」するような行動ばかりする。

以前「仲間とつるむな」と提言したことがあるが、多くの試合ではいまだ現実である。

それは、仲間といることや繋がっている安心感がほしいのであって、「戦う」現実をその仲間意識でごまかそうとしている(その仲間は、すぐに戦う相手なのだよ。そこでは、誰がなんと言おうと、「倒すべき相手」なのだということを忘れている)。

強くなるには、その現実をしっかりと見つめ、そのための準備に手を抜いてはならない。

強くなりたかったら、試合前に「自分ひとりの時間を作れ!」・・・これが法則である。


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