2010年5月19日水曜日

懸命の戦い(1995)



明日から全国選抜ジュニアが始まります。

この大会には久しぶりにサポートにいきますが、とても大きな思い出があります。

多分、6、7年前の話ですが、私のクラブの子どもがコンソレーションの決勝を戦いました。

それが壮絶な戦いで、3セットマッチノーアドバンテージにも関わらず、3時間を超える戦いとなりました。

決勝戦はとっくに終わって、表彰の準備も万端です。

関係者は早く終わらないかなあというような顔で見ています。

そんなことはまったく関係なかったですね。

お互いに何本もあるマッチポイントを凌ぎ合い、最後の最後まで力を出し切る戦いに感動しました。

何よりも素晴らしいのは、優勝がかかる試合でもなく、大きな賞賛もされることのない戦いであるにも関わらず、純粋に、懸命に戦う姿です。

幸いなことに私のところの子どもが勝ちましたが、この試合が終わってすぐに丁度タイミング良く知り合いのコーチから電話が入り、

「どうでしたか?」

と聞かれて、何か話そうとしたのですが、声が詰まって何も話ができませんでした。

ただ一言だけ、

「素晴らしい試合だった」

と言うのが精一杯でした。

私にコーチとしてテニスを教えることの素晴らしさを教えてくれた試合です。

私は子どもたちのこういう試合を見たいと思って指導しています。

今回の大会でも心から感動できるような試合を見ることができればいいなあと思います。



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1 件のコメント:

  1. またこの間の試合の感想にもなるのですが、フルセットの試合がいくつかあり、けっこう感動してしまいました。
    特に女子の方が勝利に対するどん欲さがよく感じられました。
    男子はなんとなく淡白な試合が多かった気がします。
    なかでも女子の準決勝はすさまじかったです。
    ファーストセットを取ったものの、セカンドからファイナルにかけて9ゲーム連取され、その間何度か足をつりそうになってましたが、ファイナル0-3から挽回して結果6-4で勝ち、決勝もファイナルセットタイブレークで優勝した子が印象的でした。
    圧倒的な強さはないのですが、負けないテニスでした。
    負けた子と一番違ってたのは、ペースを変えない、ということでした。相手の子は流れが悪くなるとどんどんペースを変え、いい流れだな、という時でもこれまでと違うことをして自滅してましたが、その子は試合中ほとんど同じペースでした。メンタル面が強いのかな。
    あとで聞いたら一年生ということで余計びっくりしたけどね。
    今週はダブルスがあるので、また見に行こうと思います。

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