2010年2月22日月曜日

自立のための訓練(1909)



カリフォルニア遠征5日目

大会2日目は、里依と結花が準決勝、明日香と春風が準々決勝からの戦いです。

昨日までと比べてタフな戦いになると思いますが、気持ちだけは負けないように挑んでほしいと思います。

春風は、強気のショットで攻撃しますが、相手のロブにペースを乱され、ダブルフォールトや凡ミスで大切なポイントを失ってファーストセットをタイブレークで落とします。

セカンドセットでもリードを奪う展開でしたが、やはりゲームポイントを取り切れずに敗退しました。

ショットのレベルは上がっていますが、試合に勝つためにどうすれば良いのかという判断ができません。

ショットで追い込んでも、次にどこ打てば良いのか、どういうボールを打てば良いのかという判断が的確ではないので、スムースにポイントを取り切れないことが課題です。

勝負強さはなかなか身につけることは難しいですが、どんな練習でも勝負をするという心掛けで臨むことで段々と身に付いてくるものです。

フォームに大きな問題はなく、ショットのレベルは上がってきているので、勝負に対する姿勢を訓練してほしいと思います。

明日香は、相変わらずコートカバーの遅さが気になりますが、スライスでの対応が良くなって、ラリーの安定性が増したことで簡単に崩れなくなりました。

プレッシャーのかかる場面でもしっかりとラリーを続けることで相手のミスを誘い、決勝に勝ち進みました。

残念ながら決勝は来週の金曜日に延期になるということで準優勝という結果になりましたが、力をつけたことが分かる結果に満足しています。

課題のフットワークとサービスを磨いてもっと上を目指して頑張ってほしいと思います。

里依は準決勝は問題なく勝ち上がりましたが、決勝は苦しい展開になりました。

ファーストセットはすんなりと奪いましたが、セカンドセットに入ると相手の強い打球に対してうまく対応できずにこのセットを落とします。

ファイナルセットのスーパータイブレークも相手のリズムで進みましたが、粘り強いラリーボールが復活し、相手の焦りを誘っての粘り勝ちです。

まだ、攻撃と守りの切り替えがうまくできずに、単調な試合展開になることが気になります。

14歳ぐらいではラリーだけで勝ち上がることができますが、さらに上を目指すためには攻撃力を高めなくてはなりません。

打ち込みの練習に時間を割いて、ショットを磨いてほしいと思います。

結花は、ショットの精度に大きな差があって、準決勝も決勝も圧勝で優勝を飾りました。

フォアハンドのスイングバランスが悪く、強い打ち込みのショットの安定性を欠くことが気になりますが、ラリーの能力は高いので、うまく展開してからのウィイニングショットを磨いてほしいと思います。

あまりレベルの高くはない大会とはいえ、それぞれに力を発揮して入賞を果たしたことは、それだけの力を持っているという証です。

日本ではなかなか伸びやかに試合をするというわけにはいきませんが、自分がどういうテニスをしたら良いのかというイメージをしっかりと持って練習に取り組んでほしいと思います。

これで今回の遠征の大会は終了しました。

大会を通して感じたことや、明確になった自分の課題をしっかりと記憶してこれからの成長の糧にしてほしいですね。

遠征では、特に低い年齢での遠征では、大会の結果はそれほど重要ではありません。

遠征を通して「自立した考えを持って行動ができるように訓練すること」が大切だと考えます。

・荷物の管理をする
・時間を守る
・積極的に練習に取り組む
・コミュニケーションをとる
・常に次の行動を考える

などが当たり前にできるように訓練するということです。

そして、そのような生活を通して、

「テニスがやれる喜び」

を感じ、

「何事にも感謝する気持ち」

を持つということです。

たった1週間の遠征で多くのことを期待できないと思うかもしれませんが、子どもたちはほんの小さなきっかけで成長していきます。

そのきっけかを与え続けることが私たちコーチの仕事です。

今回の遠征がそうであることを願います。

明日は一日中(私の苦手な)ディズニーランドで楽しむ予定です。

心行くまで楽しんでほしいと思います。


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