2009年11月22日日曜日

成功をまねるな(1818)



苦労して目標を達成したスポーツ選手は、多くの人に感動を与えるエピソードを数多く持っている。

また、イチローなどのようなスーパーヒーローについての成功秘話はごまんとある。

それらの本を読んでいると、「なるほど!」と感心することも多いのだが、「一流の選手はこのようなことを実践して成功したのだから、あなたもそれに倣ってがんばって成功しなさい」みたいなことをいわれると、「それはちょっと無理だよね」と思ってしまう。

過去の成功事例に学ぶことは大切なことだ。

しかし、成功した事例をまねてみても、まず成功することは無い。

「強くなるため」に学ばなければならないことは、成功した人はすべて独自の方法で成功したということ、そして、誰のまねもしようとしなかったということである。

自分ひとりで考えて(もちろん、時にはコーチと一緒に)、悩み、試行錯誤し、運もあっただろうが、自分だけの挑戦をやり続けることで成功したのだ。

私の尊敬するスポーツ選手に、ハンマー投げの室伏浩二選手のコーチであり、父親でもある室伏重信先生がいる。

研究室が隣だったことや大学院で陸上の授業を受けたことが縁で、いろいろと話をする機会があったのだが、世界では誰もやったことのない4回転ターンを考え、それにただ一人挑み続けたことはまさに賞賛に値する(その遺伝子が確実に息子に受け継がれ、世界の舞台で大輪の花を咲かせた)。

誰も教えてはくれない、教えてくれるはずはないのだ、誰もやったことがないのだから。

スポーツに限らず、強くなるためには、人と同じことをやっていてはだめだ。

なにか自分独自のものを見つけ出そうとしない限り、ナンバーワンにはなれない。

繰り返していうが、成功者の行動や考え方に触れることは大切であるが、成功者の考え方をそのまま受け入れてまねてもだめだ。

それをヒントにして自分独自の方法や考え方を持つことが何よりも大切であることを忘れてはならない。


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