2009年5月16日土曜日

体を冷やせ-3-(1628)




テニスの科学(63)


<どれくらい冷やせばよいのか?>

アイシングについて、どれくらいの時間冷やすのかについては10分から30分くらいといろいろな説があります。

一般的には20分くらいが目安としてアイシングを行う場合が多いようです。

しかし、最近は時間ではなく、人の冷却部位の感覚を基準にして判断することが最も適切であるとされています。

具体的には、アイシングにおいて感じる4つのステージ 、

痛い(「ジーン」とくる痛み)
暖かい(短い間だが、「ポッ」とする感じ)
ピリピリする(針で突つかれる感じ)
感覚がなくなる(冬の寒い日に、つま先の感覚がなくなるような感じ)

を基準として、冷やしたところの感覚が無くなったらいったんはずします(20分程度)。

痛みが戻ってきたら再び冷やし始めます(60分程度)。

これを繰り返すのが正しい方法です。

いつまで続けるのかというと、丸1日 を目安にして、脈打つような痛みがあるか、腫れがあるか、熱を持っているのか、機能障害(十分にケガしたところを動かすことができないなど)があるかどう かをチェックして、腫れや痛みが続いているようなら引き続きアイシングを続けることが望ましいです。

テニスにおける捻挫などの場合、4~5日 間はアイシングを続けることが良いとされています。

また、アイシングを行う際には、アイスパックだけで冷やすよりは、その上から圧迫包帯を巻いたほうが良 いと思います。

アイスパックだけでアイシングした場合と、アイスパックの上から圧迫包帯を巻いた場合の温度変化を見ると、圧迫包帯 を巻いたほうが温度は低くなります。

これは、圧迫包帯が大気に対して皮膚を遮断するからです。

どちらにしても、アイスパックを手で支える必要もなくなるなどの点も考慮して、圧迫できる包帯やサポーターなどを準備しておくことが必要だと思います。


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