何年か前に、ちょっとだけ贅沢をして高価な時計を買いました。
それを購入する時には、いろいろとネットや本で情報を集め、かなり長い時間をかけて吟味したのを覚えています。
そうやって時間をかけて買ったので、今でも随分と丁寧に扱ってはいますが、初めの頃とはちょっと違う「思い」でいます。
初めの頃は、できるだけ傷つけないように、少しでも性能が落ちないようにと、それこそ腫れものを触るかのように扱っていました。
あるネットの書き込みで、
「身につけるものなので、傷のひとつひとつは私の歴史であり、オーバーホールする時も傷を研磨しないようにお願いしました。」
という書き込みを見ました。
それを見た時、
「傷を残すなんてあえりえない!」
と思っていましたが、今は、その気持ちが良く分かります。
自分が歩んできた道の証のようなものなので、それを残しておきたいという気持ですね。
新品のものは確かに気持ちがいい。
でも、自分にしかないものをもっと大切にしたい、そんな気持ちになっています。

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