2009年5月22日金曜日

体を冷やせ-6-(1634)




テニスの科学(66)


<コンディショニングとしてのアイシング?>

最近では、クーリングダウンとしてアイシングをするケースが増えてきています。

はたしてクーリングダウンにおけるアイシングは筋肉痛や疲労を防ぐのか?この点について、実験によって確かめられています。

実験は自転車での運動を疲労困憊になるまで行わせた後、20分の休憩中での過ごし方を次の3つに分けてその結果を測定したものです。

1.まったく何もやらないで安静にする。
2.休憩後、自転車を軽くこぐなどの軽運動を行う。
3.運動終了後すぐに氷水の入った浴槽に足を入れて冷やし、その後同様の軽運動を行う。

この3種類の回復手段で休憩した後、再度疲労困憊になるまで自転車をこいでもらい、1回目と2回目のこぎ始めから疲労困憊にいたるまでの時間を比較しました(これはつらい実験だなあ)。

結果は、ただ安静にしていたときだけが-16.5%と、唯一マイナスの結果を示しました。

それに対して、軽運動を行った場合が12.5%、アイシングを行った場合が17.5%という値を示しました。

この結果を見ると、従来言われるとおり、運動後はすぐに休息しないで軽い運動を行ったほうが良いということは一目瞭然です。

そして、アイシングを行えばその効果が大きくなることは注目してほしいと思います。

テニスは、見た目以上にハードなスポーツで、筋肉は疲労困憊にいたるケースは少なくありません。

しかし、その後のケアが不充分なので、長い試合期間においてコンディショニングを良い状態に保つことが難しいのです。

疲れや張りなどを感じたら、チェンジコートの最中に足や肩にアイシング行うことは、コンディションを整え、パフォーマンスを向上するためには必要なことです。


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