2009年5月20日水曜日

体を冷やせ-5-(1632)



テニスの科学(65)


<アイシングではどういう点に注意すれば良いのか?>

以前は、アイシングはマイナスのイメージを持って捉えられていました。

私は小学生の頃は野球少年で、近くにできたスイミングスクールに大 変興味を持ちましたが、

「水泳は体を冷やすので、野球をするなら水泳はするな!」

と言われたことを今でも覚えています。

でも、アイシングは冷やしすぎや凍傷などの点を除いてデメリットは ほとんど無いといって良いと思います。

ただし、循環器系の不全、低温における過敏症などの症状がある場合は行ってはならないなど、若干の制限があります。

では、どうすれば凍傷や冷やしすぎを押さえることができるのでしょうか。

この点を押さえておかないと正しいアイシングを行うことはできません。

冷やしすぎについては、ケガをした直後であれば無痛感覚になる20分程度を目安に、先に述べた4つ のステージでの感覚を重視することが大切です。

ただし、足首の捻挫の場合、足首全体を氷水につける時などはつま先が痛くなるのでトゥーキャップなどの補 助具を用いると良いでしょう。

凍傷については製氷機の氷であればまず凍傷が起こることはありませんが、市販のアイスパックでの凍傷の受傷例が いくつか報告されています。

コールドスプレーによる凍傷もいくつか報告されています。

コールドスプレーを5秒間皮膚に吹き付けると凍傷になるので注意が必要です。

コールドスプレーは皮下の組織まで十分に冷やすのは困難であるので、とっさの場合の処置としては効果がありますが、試合後や試合の合間でもきちんとアイシングを行うことのほうが効果は高いです。

また、一般のシップ薬にも注意を しましょう。

貼った直後はひんやりとした感じ がするが、冷やされているわけではなく、むしろ時間が経つと血行がよくなってくるので、ケガをした直後の応急処置としては不適切な場合もあります。

今は、優れた薬剤を使ったシップ薬もあるので、ケースに合わせてうまく使うことが大切です。


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