テニスというスポーツは、大変「忍耐力」のいるスポーツです。
今行われている全日本ジュニアでは、猛暑の中(今年はそれでも涼しい方ですが・・・)厳しい戦いが繰り広げられています。
テニスは、その中で何時間も戦う持久力、思うようにプレーできないストレス、個人スポーツなので頼る者のいない孤独感など、耐え忍ばなければならないことは多いものです。
そして、実はそれを観る者、サポートする側にも「忍耐力」が必要だと思うのです。
小さいころからテニスを教え、自分もある程度プレーをした経験のある親御さんであれば、「自分の力で」と思いたいところです。
大きな影響力があるので、その力によって才能を伸ばすことはあります。
でも、実のところはそれほど多くはありません。
「自分がいれば力になる」
「自分の応援でもっと頑張らせることができる」
と思うのは自己満足にしかすぎないことも多いと知るべきです。
私は、自分の力で子どもたちの才能を伸ばすとか、強くしたというように思わないようにしています。
強くなるのはあくまでも子どもたち本人の才能と努力です。
必要なことは教えますが、それ以上はただ見守ります。
できないことを非難はしません。
やらないことに対しては強く諭します。
負けたことを叱責はしません。
マナーが悪いことに対しては叱ります。
選手として必要な資質については何度も繰り返し話をします。
頑張ってもうまくいかないことは多いものです。
そんな時は、自分の指導力を嘆きながらただ耐えます。
そういう「スタンス」で教えています。
多くの子どもたちを教えてきて、子どもたちが抱えるストレスを聞き、いろいろな経験をして自分なりの「スタンス」を築いてきました。
「それ」に気づいていない親御さんが多いのも気になります。
それが子どもたちにどれだけの「ストレス」を与えているのか気付いてほしいなあと思います。
観る者はじっと耐え、大きな見返りを期待せずに無償のサポートを与え続ける努力をすることが大切である。
そんな文章を読んだことがあります。
それが私なりの「スタンス」を築くきっかけになっています。

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