2009年8月8日土曜日

観るものの忍耐力(1712)



テニスというスポーツは、大変「忍耐力」のいるスポーツです。

今行われている全日本ジュニアでは、猛暑の中(今年はそれでも涼しい方ですが・・・)厳しい戦いが繰り広げられています。

テニスは、その中で何時間も戦う持久力、思うようにプレーできないストレス、個人スポーツなので頼る者のいない孤独感など、耐え忍ばなければならないことは多いものです。

そして、実はそれを観る者、サポートする側にも「忍耐力」が必要だと思うのです。

小さいころからテニスを教え、自分もある程度プレーをした経験のある親御さんであれば、「自分の力で」と思いたいところです。

大きな影響力があるので、その力によって才能を伸ばすことはあります。

でも、実のところはそれほど多くはありません。

「自分がいれば力になる」

「自分の応援でもっと頑張らせることができる」

と思うのは自己満足にしかすぎないことも多いと知るべきです。

私は、自分の力で子どもたちの才能を伸ばすとか、強くしたというように思わないようにしています。

強くなるのはあくまでも子どもたち本人の才能と努力です。

必要なことは教えますが、それ以上はただ見守ります。

できないことを非難はしません。

やらないことに対しては強く諭します。

負けたことを叱責はしません。

マナーが悪いことに対しては叱ります。

選手として必要な資質については何度も繰り返し話をします。

頑張ってもうまくいかないことは多いものです。

そんな時は、自分の指導力を嘆きながらただ耐えます。

そういう「スタンス」で教えています。

多くの子どもたちを教えてきて、子どもたちが抱えるストレスを聞き、いろいろな経験をして自分なりの「スタンス」を築いてきました。

「それ」に気づいていない親御さんが多いのも気になります。

それが子どもたちにどれだけの「ストレス」を与えているのか気付いてほしいなあと思います。

観る者はじっと耐え、大きな見返りを期待せずに無償のサポートを与え続ける努力をすることが大切である。

そんな文章を読んだことがあります。

それが私なりの「スタンス」を築くきっかけになっています。


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