2009年8月29日土曜日

敗戦から学ぶ(1733)



海外の遠征では、自分の弱さをみせつけられることも多い。

敗戦から学ぶことは、<自分の弱さ>だ。

弱いから負ける。まず、この事実を認識することからはじめなければならない。

それが十分に認識できたら、次は、弱さの原因についてとことん考えてみよう。

技術的に未熟な点、体力面で補わなければならないポイント、試合中に感じたメンタル面での課題など、多くの原因が考えられるだろう。

戦術的なミスが思い浮かぶかもしれない。それらを書き出してみるのも良い。

それも本当は試合直後が望ましいが、試合直後は敗戦のショックで頭が混乱している場合も多いだろう。

しかし、その敗戦によって打ちひしがれ、テニスを辞める瀬戸際まで追い込まれていないのなら(追い込まれていたら分析どころではない)、できるだけ早いうちに強く記憶にとどめるべきだ。

一流選手は、このような自己分析が明確にできる。

一流選手は、勝ち負けに関係なく試合後のインタビューが義務付けられているので、記者の質問などに答えながら冷静に試合を振り返り、自己分析をする習慣が身についている。

そうすることによって、ミスや敗因を強く記憶にとどめ、弱点を克服する方法や次に勝つための戦術などについての質の高いイメージを持つことができるのだ(杉原ほか「スポーツ心理学の世界」福村出版)。

また、自分の弱さを認識し、次の戦いに向けて自分の気持ちを奮い立たせるには、敗れた悔しさや、負けた選手に対する嫉妬心を強く感じるような感性が必要だと思う。

もし、あなたが、負けた悔しさを感じないのなら、敗れた相手に嫉妬しないのなら選手としての感性はあまり高くないのかもしれない。

本当の意味で自分の弱さを知る。

ここから本当の強さはスタートする。


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