2009年8月22日土曜日

苦しみは成長の条件(1726)



一度くらいはテニスを辞めてしまおうと思うほどの衝撃を受けることがある。

テニスは一生懸命やってきた。

でも・・・

やっても、やっても

思うように成績が上がらなかったり、

小さいころの成績が良かったために親の過剰な期待がプレッシャーになったり、

コーチの思いがけない一言で大きく傷ついたり、

テニスを辞めたくなるきっかけは至る所にある。

人間は所詮弱い生き物であり、些細なことで情熱を失うこともあるだろう。

私は多くのそんな選手たちを見てきた。

かける言葉はない。

正直言えば、胸の詰まるような何ともいえない悲しい気持ちになるが、それはその選手の選択だと言い聞かせるようにしている(でも、寝れない時だってあるのだ)。

東山紘久(「悩みのコントロール術」岩波アクティブ新書)によると、

「人間が飛躍的に大きくなるためには、死ぬような大病をすること、浪人すること、破廉恥罪ではなく刑務所に入ることだ」

といわれる。

好きでテニスを始めたのに、それが苦しくて、耐え切れないのは、大げさに言えば大病で死線を彷徨うようなものだ。

でも、その気持ちを振り払い、立ち上がってきた選手は、やはり何かが違う。

多分、テニスに対する<考え方>が変わったのだろう。

「強さ」と選手としての「感性」を身につけている。

これがスポーツの本当の素晴らしさ、本当の歓びだと思う。

多くの選手には良い選択をしてほしい。


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