2009年10月2日金曜日

行動する(1767)



<韓国遠征8日目>

大会最終日も朝から小雨混じりの天気で試合が行われるかどうか心配しましたが、大会開催時間の1時間後ぐらいには快晴となり、真夏のような暑さの中での試合となりました。

積極的なネットプレーで主導権を奪って勝ち上がった大斗と、変化をつけた攻撃でうまくペースをつかんで勝ち上がった雄太が順位戦の最後を戦いました。

ここでは前の試合を積極的なネットプレーで調子を上げた大斗が終始リード奪って雄太を振り切りました。

最後にきてうまく調子を上げることができましたが、それを大会の初めからできるように調整することを学んでほしいと思います。

何も難しいことではありません。

いつも以上に実践を意識して練習をするということです。

次のチャンスではそういうことも意識して、戦いは大会期間中だけではないということを頭に入れて練習してほしいと思います。

雄太は速い攻撃に対する対応が課題です。

スピンの性能を上げて深さをうまくコントロールし、簡単に相手に攻撃を許さない切り返しの強さを身につけてほしいと思います。

大貴は最後の順位戦でも勝つことはできませんでした。

体格の差があって、対応が難しいことは初めから分かっていましたが、どんな状況にあっても相手に挑む気持ちを持って戦うことが大切です。

今日の試合ではそれを強く感じることができなかったことを少し残念に思います。

この大会にチャレンジしたのはメンタルの強さを訓練するためです。

それを忘れないで次のチャレンジではより以上の活躍を願います。

慎也は少し動きが悪く、フォアハンドでの攻撃力を高めることができず、中途半端な攻撃を切り返されて2試合とも敗れました。

自分の武器を磨くためにはしっかりと動き続けることです。

自分の理想とするプレーをイメージして、それを支える体力作りに取り組んでほしいと思います。

遥佳は自分のプレーを徹底して2試合とも完勝です。

少しグレードが上がったかなと感じさせるプレーです。

冷静な集中力とボールに対する高い執着心は今後の成長を予感させるものです。

これからの活躍が楽しみです。

詩菜も自分のプレーで完勝です。

今まで以上に積極的なプレーと強い気持ちが表れていたことを高く評価したいと思います。

まだまだ満点とはいきませんが、自分がどういうプレーをしなければならないのかということはしっかりと理解できたと思うので、毎日の練習でそれを忘れずに訓練してほしいと思います。

都はショットの不安定さはありますが、スピンでの攻撃を多くしたりするなどの工夫がみられました。

そのバリエーションが増えることで安定した攻撃力を高めることができます。

プレーイメージをしっかりと持って練習に取り組んでほしいと思います。

志歩は力強いショットで相手を追い込むものの、ウィニングショットが不安定でゲームを奪えず、1試合目は敗れました。

大切なポイントでのメンタルコントロールはまだまだのようですが、2試合目は苦しい場面でも思い切って攻撃を続けることで振り切ることができました。

ショットを大切なポイントでしっかりと打ち込むためにはメンタルコントロールが大切になります。

その訓練として試合中の行動と振る舞いを変えていかなくてはなりません。

何度も話をし、本人も自覚しつつあるようです。継続的な努力を期待します。

これで大会の全日程が終了しました。

今回の遠征で子どもたちが何を感じたのか、どう成長したのかはよく分かりませんが、成長を感じさせるものは確かにあります。

それをどう伸ばしていくのかは本人の意志によります。

それをうまく導き出すことができるようにサポートしていこうと思います。

今日から2週目の大会に参加する福岡のチームと合流しました。

このチームのコーチは私もよく知っている親愛なるテニスバカです。

初めての単独海外遠征らしいですが、こういう「行動力」が大切だと思います。

大会中にナショナルの櫻井コーチと話をしていて、「積極的に海外に出るコーチが少なくなった」ということで意見が一致しました。

その原因の一つは、多くの情報がインターネットで簡単に手に入るようになって、実際に見なくても、経験をしなくても、何となく理解したように思ってしまうからではないのかということです。

情報が少なければ実際に行ってみないと何も分からないので、そういう思いが強くなります。

そういう思いで行動したコーチが多かったということです。

確かに今は多くの情報は手に入ります。

でも、行動することでネットワークは広がり、より多くの情報が手に入るとともに、情報を選択してより良い遠征を計画し、子どもたちの成長のためのきっかけを与えやすくなります。

そのためにはやはり行動することが大切です。

これからもそのことをポリシーとして持って行動していこうと思います。

明日は大会も終わったので済州市までショッピングに出かけようかと思いましたが、韓国は日本おける「お盆」のような大変大きな祭日で、ほとんどの店が休みになるそうです。

なので、ショッピングをあきらめてクルーズを楽しむことにしました。

たまにはテニスを忘れて楽しむのもいいことですね。

この大会で子どもたちは一生懸命に練習し、まずまずの成果を上げてくれました。

少しゆっくりできると良いと思います。

今回の遠征も多くの方のサポートで行うことができました。

スポンサーのダイワ精工様、トップジュニア委員会の皆様に心から感謝いたします。

そして、何よりもこの遠征に子どもたちを快く送り出していただいた親御さんに感謝いたします。

ミーティングでも感謝の気持ちを忘れないようにということを確認しました。

これからも感謝の気持ちを忘れずに素直に成長していってほしいと思います。

ありがとうございました。

<大会結果>
大斗 8-3 8-3(21位)
雄太 8-2 3-8(22位)
大貴 1-8(31位)
慎也 4-8 3-8(20位)
都  8-3(19位)
詩菜 8-1(17位)
遥佳 8-3 8-1(9位)
志歩 3-8 8-4(15位)


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