2009年10月24日土曜日

感情のコントロール(1789)



私はたくさんの試合を見ます(それが仕事ですから・・・)。

毎日、毎日、子ども達の試合を食い入るように見ていると時間はあっという間に過ぎていきます。

昼食を食べることを忘れてしまうこともしばしばです。

それほど熱中できるドラマを見ることができることを本当に幸せに思います。

そんな試合の中では、いろいろなことが起こります。

私はいつも子ども達の感情などのメンタルの状態を洞察するようにしていますが、なかなか感情をコントロールすることはむつかしいようです。

試合中に泣き出したり、ラケットを放り投げたり、いらいらして集中力を欠いたり、むかついて(この言葉は好きではありません)粗暴な行動をとったり、じつに様々な表現をします。

そんな時、やはりそういう行動は優れた選手として望ましくはないので厳しい態度で注意をしたり、諭したりしますが、でも、そのことを一方的に批判するものではありません。

スポーツは競い合いです。

相手と戦う「強い気持ち」がなければ勝つことはむつかしいと思います。

そういう気持ちが強い選手ほど、感情的になることはある程度は止むを得ないと思うのです。

勝ちたい気持ちがあるのかないのか良く分からないような感じで淡々と試合をする選手よりも、将来の可能性を感じます。

だから、指導者としては「それ」をまず認めなくてはなりません。

そして、どうすればその「勝ちたい気持ち」や「強い感情」を「勝つ」ことに結びつけることができるのかを辛抱強く教えていかなくてはなりません。

簡単なことではありません。

「人間は感情の動物」であり、それが唯一他の動物と人間とを区別するものだからです。

だからこそ「忍耐力」を選手も指導者も学び、メンタルコントロールの方法を学び、自分の考え方を少し変えて、持っている大きなエネルギーを「勝つ」ためにできるだけ有効に使う方法を身につけなくてはなりません。

それがある程度できた時(完璧なコントロールはむつかしいですね)、きっと、その「強い気持ち」は素晴らしい成果に結びついていきます。

私はそう信じています。


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Posted by Picasa

2 件のコメント:

  1. 昨日も、面白いお話ありがとうございました!
    僕は、まだまだ未熟で、知らないことがたくさんあります。
    普段はうちの大将から学んでいますが、昨日のように他のコーチの考えを聞くのは非常に勉強になります!
    企画を考えてくれた白水さんに感謝です!
    また大島コーチのお話が聞きたいですね!
    東海学園では、何曜日の何時限目に講義を行っているんですか?
    こっそり潜入しちゃおうかな?と思っています!

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  2. 若いコーチの皆さんに話をするのは楽しいものです。
    テニスに限らず、何か人に教えるというのはとても難しいことです。
    試行錯誤しながら遅々と進んでいきますが、それを楽しいと感じる感性が必要ですね。
    一緒に楽しみながらテニスを教えていきましょう!
    東海学園は金曜日の1、2限です。
    潜入が可能かどうか分かりませんが、授業は厳しいですよ!

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