2009年10月1日木曜日

判断力を磨く(1766)



<韓国遠征7日目>

今日もあいにくの雨模様となり、インドアコートに移動し、コンソレーションは8ゲームマッチに変更して行われました。

志歩はまずまずの集中力と身体表現で戦いますが、ゲームポイントを握った後に凡ミスで簡単に挽回を許すことが多く、流れに乗れないまま敗れました。

結果を意識することなく思い切ったプレーで振り切ることができればいいのですが、そこはまだメンタルを十分にコントロールできていないようです。

試合における態度や振る舞いをより強く表現することで勝負強さを身につけてほしいと思います。

遥佳は粘り強い守りと積極的な攻撃のバランスが良く、相手にまったく付け入るすきを与えずに完勝です。

自分の特性を活かした戦いの基本的なことはできていると思います。

攻撃力をより高めてもっと上を目指してほしいと思います。

都は詩菜との対戦となりました。

詩菜の守りに対して都は積極的に攻撃を仕掛けますが、大切ポイントでのミスショットでゲームを奪えずにリードを許します。

後半は開き直った感じでショットが入り始めて挽回しますが、守りの強い詩菜を振り切れずに敗退しました。

やはりショットの安定性を高めることが何よりも大切です。

詩菜は守りから攻撃への展開が少なく、攻撃の幅が狭いことが気になります。

エースを狙っての打ち込み、アングルショット、ネットラッシュなどの攻撃の幅を広げ、相手により大きなプレッシャーをかけることを訓練しなくてはなりません。

今後の課題として強く意識して練習してほしいと思います。

慎也は動きが良く、自分ポイントで打つことができて安定したショットで相手を追い込んで大きくリードを奪います。

後半は疲れからか動きが鈍くなり、バランスを崩した無理なショットで挽回を許しますが、最後は相手の凡ミスに助けられて振り切りました。

動きの良さがポイントになります。

積極的にトレーニングを行って動き続けることができる体力を身につけていかなくてはならないと思います。

雄太と大斗、大貴は途中で雨が上がって、アウトコートでの試合になりましたので見ることはできませんでした。

報告を聞く限り、まだ課題を大きく残す試合内容だったようです。

結果にとらわれず、自分の課題にチャレンジする、そんな気持ちで明日の試合を戦ってほしいと思います。

本日の最後の試合は、志歩と都のダブルスの準決勝でした。

果敢なネットプレーと力強いストロークでシングルス決勝に進んだ選手とのペアを相手に互角に渡り合いますが、ここでもゲームポイントを奪ってから簡単に挽回される展開が多く、ゲームでリードできずにファーストセットを奪われます。

セカンドセットに入っても内容的には押していますが、大切なポイントでのミスショットが響いて振り切られました。

メンタル的にプレッシャーがかかる場面でのショットの精度を上げることです。

そのためにはテンションを上げて、より強い気持ちで打ち込むことです。

それは試合における行動や振る舞いによって培われるということを忘れずに試合に臨んでほしいと思います。

試合における行動や振る舞いの大切さは何度も言っています。

それは「判断力」を磨くことにもつながっていきます。

試合でいろいろなことを試すということはもちろん大切ですが、毎日の生活の中での「気づき」がもっとも大切なことです。

今日の朝、挨拶がきちんとできない子が多くてがっかりしました。

朝、顔を見ても自分から挨拶できる選手はいません。

他の日本人のコーチは毎日声をかけてくれるのに、その人に対して挨拶できません。

私はいつそれに「気づき」自ら挨拶できるようになるのかを見ていましたが、それに「気づき」はしません。

多分、自分がある状況においてどう行動すべきなのかをちゃんと「判断」できないからです。

それが試合における「判断力」につながっていくことを知るべきです。

「気づき」は教える側からは都合の良いことかもしれません。

子どもたちがちゃんと「気づく」かどうかを見ていればいいからです。

でも、本当は面倒なことです。

その場で叱るなり、指導すれば良いことを少しの間「我慢」して見ていなくてはならないからです。

私はこの「我慢」が少し足りないようです。

すぐに声に出してしまいます。

でも、本当は私が教えなくてもちゃんと「気づく」選手に成長してほしいと思っています。

そして、その中から「判断力」を磨いて強くなってほしいと願っています。

<大会結果>
志歩 5-8
遥佳 8-1
詩菜 8-3 都
慎也 8-4
雄太 2-8
大斗 3-8
大貴 4-8
志歩・都 2-6、4-6


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