2009年10月12日月曜日

正しく質問する(1777)



対話の力を高めるためには、正しく質問する力を備えていなければならない。

なぜなら、正しく質問することは、そのことに関して大いなる好奇心があり、さらに知識を深め強くなりたいという願望に支えられているからである。

斎藤孝(「子どもに伝えたい<三つの力>」NHKブックス)は、「質問が相手からより高次なものを引き出す」という。

あなたの周りには、きっとあなたよりもテニスが強く、テニスやテニスの指導に関する経験や知識の豊富な人がいるはずである。

その人の知識なり経験はあなたに役立つことも多いはずだ(まあ、時にはマイナスになる場合もあるが)。

それを的確な質問によって引き出すことができれば、あなたのレベルを引き上げることができる。

ただ、なかなか積極的に質問してくる者は少ない。

日本では目上の人の言うことはただ聞けばよいという風習があり、不躾な質問はしてはならないという暗黙の了解があるからだ。

だから、日本では聞くことが完全な受身であると思われがちである。

しかし、斎藤(同)は、「聞くことは、アクティブな構えでなされなければ本当に聞くことにはならない。話し手に対してレスポンス(応答)することを前提にして聞くことによって、話は身に入ってくる。質問するということは、自分を「さらす」ことになるので、ためらいが生まれる。相手の話を妨げたり不愉快にさせたりするのではないかと危惧するからだ。こうしたためらいを乗り越えていくための概念が、質問力である。」と言っている。

つまり何事も積極的に受け入れようとこころ構えて、なおかつ自分の考えしっかりともっていないと正しく質問することはできないのである。

私が指導してきた“しつこい質問者”は例外なく強い選手である。

とてもしっかりと自分の考えを述べることができることに感心したものだ。


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