2009年8月17日月曜日

本に頼るな(1721)



感性は放っておいて磨かれるものではない。

本もただ読めばよいというものではない。

その中から自分の指標となるものを探り出し、そして記憶することが感性や思考力を磨く第一歩となる。

本の内容をただ丸暗記しても意味はない(全部暗記できたら、それはそれでかなりすごいことだが)。

著者が言わんとすることを、その立場にたって理解すること、そして、それを自分の考えに結び付けて適切な意味づけをすることがとても大切なのだ。

斎藤孝の言うように、

「読んだ本の内容を人に話す」

ことは、本の内容を記憶することには大変効果的であるが、ちょっとかじり読みした本の文を自慢げに話す奴に限ってろくな奴はいない。

本物の前にはもろくもその愚かしさを露呈してしまう。

学者のように深く研究した人が本物であるということではない(学者に対する批判を吉本隆明(「幸福論」青春出版社)は痛快に述べているが、まさにその通りである)。

本物とは自分の言葉で話すことができる人のことである。

自分が本当にそう感じたことを飾らず素直に語ることができれば、あなたも本物になれる。

もちろん、どの本も崇高な目的のために書かれているのではない。

真実とは異なることを堂々と書いて、あなたを困惑させる本も少なくない。

それに惑わされないように、自分の理念を持ち、それに照らし合わせて判断したいものだ。


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2 件のコメント:

  1. ツマグロヒョウモンむちゃくちゃ綺麗ですねー!!

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  2. 名前知らんかったあ~。

    でも、綺麗なものには目を奪われますね。

    この感性を失わないようにしたいと思います。

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