2009年12月8日火曜日

モチベーションコントロール(1834)



モチベーションとは、「人が一定の方向や目標に向かって行動し、それを維持する働き」のことです。

「動機づけ」「やる気」、と呼ばれることもあります。

このモチベーションを引き上げることがコーチの大事な仕事のひとつになりますが、なかなかむつかしいことです。

モチベーションは、2つの要因から構成されています。

ひとつは、「動因」(ドライブ)とよばれ、人の内部・心にあり、行動を引き起こします。

身近な動因には、食欲や睡眠といった生理的欲求があります。

これらの生理的欲求は1次的欲求ともよばれ、人間には誰しも備わっています。

モチベーションを構成するもう一つの要因は「誘因」(インセンティブ)です。

これは人の外部にあり、この要因により人の行動は誘発されます。

動因と誘因は相互に影響しあって人間の行動を左右しています。

強い動因があれば、誘因がなくても行動が引き起こされます。

逆にいくら誘因があっても、動因が生じなければ行動は起こりません。

お腹がいっぱいのライオンは目の前にシマウマがいても、動こうとしません。

衝動買いのように、誘因によって動因が喚起され、行動に移る例もあります。

外部から報酬を与えて、モチベーションを向上させようとする手法は 「外発的動機づけ」 と呼ばれています。

目標を達成すれば昇進・昇格させる人事制度や、成果主義に基づく賃金制度は、この外発的動機づけの代表例です。

これに対して社員が自らの意思で主体的に目標を立て、目的に向かって行動を起こさせるようにする動機づけは 「内発的動機づけ」 と呼ばれています。

外発的動機づけは、「誘因」によって行動を起こさせるものであり、内発的動機づけは「動因」により、モチベーションアップを目指すものです。

どちらが優れているというものではありませんが、「外発的動機付け」は、報酬が手に入ってしまうとモチベーションが下がるというマイナス面もあります。

やはり、自分の意思で目標に向かって行動することができるように導くことが大切だと考えます。

いろいろと工夫はしますが、個人の性格や置かれている状況によっても異なるので、うまく対応するのは大変難しいことですが、高いモチベーションを持って指導していこうと思います。


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