2009年12月29日火曜日

マイナスの心理を生かす(1855)



本当に強い人、本当の強さを手に入れた人は、屈強な精神力の持ち主であると思われるかもしれないが、実際はそうではない。

恐れや不安などの感情など一切持たず、自らの目標達成のためにひたすら前進する人(ターミネーターみたいな人かな?)などいやしない。

嶋田出雲は、「大冒険家、大登山家、大監督、大選手、勝負師は、一般に、「貪欲」「欲張り」でより高い所へ昇りたい、また何でも吸収したいと望む。一方、彼らは「小心」「心配症」「臆病」で「完璧主義者」で、それをバネにして頑張っている。というのは、彼らは、勝負の怖さを知っており、責任転嫁は許されない。また、言い訳の通じない結果責任(accountability)の世界であることを自覚している。そのため、人一倍の「不安感」「恐怖心」「不足感」を持ち、また、失敗した時の痛みを忘れない。この場面の時はこうした、あの時はこうであった、いろいろな場面、状況を明確に、しっかり記憶している。つまり、彼らは「恐い場面」を体験しているから失敗を恐れる。この痛みを憶えていると憶えていないでは大きな違いである。そのため、大監督、大選手は不安と期待が交錯する中で、成功あるいは勝利を得るために、人一倍の努力と多くを準備する。また人は恐い場面と遭遇して、頑張る意欲、勇気が湧き、自分が自信、確信が得られるまで徹底する。つまり、これは安全性確保のための集中力を得るためである。つまり、トップ・プレーヤーの多くは、この自覚があってはじめて練習に打ち込める。」と言っている。

自信を持って取り組んでいる心理の裏には、不安や恐怖などのマイナスの感情をうまく活かしているということである。


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