2009年7月5日日曜日

気合いで克つ(1678)



梅雨の中、雨に降られることもなく、無事に合宿を終えることができました。

まだ真夏の日差しというわけではなく、時折涼しげな風の吹く快適なコンディションの中で練習できたことを感謝します。

とはいっても、一日中外にいれば、紫外線を大量に浴びるので、すでに真っ黒です。

でも、子供たちが痛い肌をさすりながら、疲れたような表情を見せるのは、コーチにとっては心地よいものです。

今回の合宿がどんな思い出になったのかは分かりませんが、夏の大会に向けて成果が発揮されれば良いと思います。

合宿のテーマである「忍耐力」についてはまだまだのように感じます。

頭では理解しています。

でも、「身体」は、感情に左右されて乱れていきます。

ここを、「グッ」と耐えてほしいのです。

難しいことは分かっています。

人間は、悪いこと、マイナスのことの方が強く印象に残ります。

この合宿でのマッチ練習で、「一番印象に残ったことは?」と聞くと、そのほとんどは、ミスをしたり、ポイントを失ったり、負けた時のイメージです。

これは、マイナスのことに対して深く配慮することで身を守る本能のようなものです。

だから、容易に克服することはできません。

方法は、唯一「気合い」です。

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この試合に絶対負けたくない、という気持ちが強ければ、このような行動目標は自然とできるものです。
やろうとするけどできない、それは、根本の気持ちの強さ、すなわち「気合い」が足りないということです。
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と書きました。

感情に左右されて、マイナスの表現をしてしまう自分の本能に打ち克ち、気合いで相手に挑む、それが強い選手です。

昨日のウィンブルドン男子決勝でのロディックにその強さを見ました。

勝てなくて、自分の才能を信じることができなくて、一線で戦うことの意味が分からなくなってしまった彼が苦しみになかで出した結論は、「やれるだけやってみる」だったそうです。

苦しくてどうしようもないところから、まさに気合いで立ち上がった者の強さを身につけたということです。

私は、この「強さ」を子供たちに身につけてほしい、いつもそう願っています。

思うようにプレーできなくて、イメージしたところに打てなくて、ミスを繰り返して、泣きながら練習をします。

でも、それをじっと見つめます。

その中に強さを垣間見る時があります。

それをできるだけ丁寧に育てていく、私の仕事はそんな仕事です。



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