2009年7月12日日曜日

良いパートナーを持つ(1685)



団体戦という特殊な状況で、気持ちを高め、実力以上の力が出せる場合があることを述べましたが、

「チームのために頑張る」

とか、

「監督を男にする」

というような気持ちがプラスに働くからです。

仲間やチームのためにという気持ちを持つことで、自分ひとりでは弱気になってしまう場面でも、責任の重さを感じて、容易に弱音を吐いたり、あきらめたりすることができないのです。

試合に負けたときでも仲間の励ましがあれば、次にチャレンジする勇気が持てます。

そのためにはよき仲間や信頼できる指導者の下で練習を積むことが何よりも大切であると改めて思います。

同じような気持ちでプレーすることは、団体戦のほかにもダブルスでは可能です。

このとき、素晴らしい信頼関係で結ばれた選手同志がプレーをすれば、実力以上の力が発揮できます。

私の友人に、全日本選手権女子ダブルスで、地域予選から見事決勝まで勝ち上がった選手がいます。

この二人の戦い方を見ていると、お互いのミスに対しては励まし、ポイントを取ったことを素直に喜び、お互いを信頼して実に楽しそうにプレーをします。

私は、ここにテニスの素晴らしさの原点を見た思いです。

ダブルスらしい戦い方を見て感動を覚えました。

このような状態で戦っているとき、こころの状態の乱れは少ないと考えられます。

試合が好きではないと答える子でも、ダブルスなら好きと答える場合が多いのは、ダブルスではあまりこころの状態は乱されないので、試合中に「精神的に苦しい思い」をしなくてもよいからです。

ダブルスでは、自分を励ましてくれる存在(パートナー)がすぐそばにいますし、ポイントをとったときに喜びの表情で迎えてくれれば、自分も自然と良い表情を作ることができます。

当然こころの乱れは少なくなります。

しかし、シングルスではこのような存在はいないので、様々な工夫がいります。

孤独に戦うランナーの多くが、ユニフォームにお守りを縫いつけて走るのは、くじけそうになる自分を励ましてくれる友人やコーチの「思い」をお守りを通して感じることができるからです。

このときは、お守りがパートナーです。

孤独にシングルスを戦うためにも、良いパートナーが必要です。

自分の行動やこころの状態を記録したノートやお守りでも良いでしょう。

彼や彼女からもらった大切なもので構いません。

勇気付けられたり、気持ちが高まってくるものであるなら何でも良いのです。

誰もが多かれ少なかれ、試合中は恐怖と戦っています。

その恐怖に立ち向かい「戦う勇気を与えてくれるもの」、それがパートナーです。


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