よく、学校の部活動と民間クラブの活動の違いは何かを考えます。
施設環境や指導者の質の違いはもちろんあります。
しかし、何よりも違うのは教育的な活動であるということです。
部活動は、学校教育の一環として活動しているので、礼儀やマナーなどは厳しく指導されます。
ゴミを放置したり、片付けなどを率先してできないことなどに対してはかなり厳しく怒られます。
また、多くの生徒を一人の指導者が見ることになるので、生徒の「自主性」を重んじます。
そうしなければ部の活動が成り立ちません。
今日の練習でも、自分勝手に行動した選手を厳しく叱りました。
自己中心的な振る舞いは、チーム意識を低下させ、「自主性」の育みを阻害していきます。
部活動は、環境に恵まれなかったり、練習時間が少なかったり、学校の制約が多かったりと、練習の状況があまり良好でない場合も多いものです。
私が高校生の時は、コート一面で40名の部員がいました。
でも、そうした中でも強くなる選手は、「自主性」に優れ、高い「チーム意識」を持った選手です。
私は、環境的には恵まれている民間クラブにも、こうした学校部活動の良い面を積極的に取り入れていきたいと考えています。
だから、チームの方針として「チーム意識」というものを掲げました。
個人スポーツなだけに、「チーム意識」を持ちにくく、自己中心的な振る舞いがまかり通る場合もあるかもしれません。
だからこそ、チームとしての活動に意識を向け、「自主性」を育んでほしいのです。
私は、部活動の指導をしている時は、いつもそのことを考えます。
そして、両者の良い面が融合することで子どもたちにとってより良い環境が作られていくと考えます。
これからも「新しい形」を模索しながらテニスを教えていこうと思います。

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