2009年9月13日日曜日

長い一日(1748)




<遠征1日目>

5時間運転し、新婚さんだらけの列に1時間半並び、込み合うセキュリティチェックと出国審査にうんざりし、びっくりするほど高いラーメンを食べて、ひしめき合いながら満席の飛行機に乗り込みます。

3時間前に成田についていたのにもかかわらずゆっくりとする時間はなく、座席についてちょっとだけほっとします。

でも、ここから11時間のフライトが始まります。

ゆっくり寝られるわけもなく、本を読む余裕もなく、1時間だけ(泣きながら)映画を見て、7人分の入国カードを書き、入国アンケートを記入し、受け入れ側の名前を確認していよいよタヒチです。

少しだけ胸躍りますが、誰かが財布を飛行機の中に忘れたと言って取りに戻って、その説明に戻っている間にやっと入国審査の順番がきます。

周りの新婚さんたちは、その時間すら楽しんでいるように見えますが、私はとてもではありませんが、そんな気持ちにはなりませんね。

無事、入国できることを願っています。

ほどなく荷物も無事に届き、タヒチ遠征の始まりです。

現地時間は午前8時です。

出国したのが午後4時なので、なんだか不思議な気がしますが、一日得をしたということです。

タヒチと日本との間には19時間の時差があるので、正確にはその分だけ得をしたことになりますが、何とも「長い一日」です。

この日は入国しただけではなく、試合が組まれています。

本当は昨日から試合は始まっていますが、その日しかフライトがないので、無理に今日の日程に変更してもらいました。

時差ぼけなども心配でしたが、そこは私と違う若い力を信じ、大会に臨むことになりました。

空港にはホストファミリーが迎えに来てくれて、2名づつ引き取られ、2時間後に大会会場に集合です。

忘れ物はしないか、ホストファミリー宅で何か問題は起こさないか、いろいろと心配になりますが、私もとりあえずホテルに入って、シャワーを浴びてちょっとだけ爽快な気分で会場に向かいます。

会場について用意された昼食を食べ、いろいろと説明を受けて、すぐに試合が始まります。

この大会でははるばる日本から来た我々のために、14歳以下と12歳以下の両カテゴリーにエントリーされ、たくさん試合ができるように配慮していただけました。

こうした心使いを心から嬉しく思います。

また、日本から来たというだけではなく、昨年、一昨年のニューカレドニアでの試合を見ていた大会関係者が、その実力を高く評価して、上のレベルでも戦えるように調整してくださったそうです。

遠征を続けてきたことがこうした関係を築いていきます。

そういう意味でもしっかりと戦ってほしいと思います。

戦いのための意識は高まりましたが、練習コートが用意されていなくて、キッズ用の半面のコートでアップをしろということでしたが、そこはまだお子様なので、無邪気にボールを打ち合って、十分な、とは言えませんが、初日の準備運動としては良かったのではないかと思います。

3時からの試合に組まれた勇太と健生は疲れからか思うようにプレーできないところもありましたが、ラリーの能力の差を見せて圧倒しました。

まだ十分に対応できていないところありますが、良い練習になったのではないかと思います。

午後6時からは昇平、午後7時30分から織部の試合が組まれましたが、こちらもこれといって窮するようなところはなく、危なげなく明日に勝ち上がりました。

特に昇平のプレー振りは堂々としていてこれからの大きな成長を感じさせるものでした。

女の子たちの試合はありませんでしたが、明日からの試合に向けてまずまずの準備ができたと思います。

すべての試合が終わったのが午後8時過ぎで、ホストファミリーが迎えに来てくれて、それぞれの家に戻り、言葉が通じない緊張感もありながら、長旅と試合の疲れを癒すことでしょう。

別れ際にはくどいぐらいに、忘れ物はしないこと、決して汚さないこと、荷物は散らかさないこと、大きな声で騒がないこと、そしてできるだけホストファミリーの方たちとコミュニケーションをとることを約束しました。

遠征では試合に勝つことよりも、遠征を通して自己管理やコミュニケーション大切さを学ぶことが何よりも大切です。

そのことを強く意識して行動できることを願います。

「長い一日」はこうして終わりました。

とても・・・とても「長い一日」で、大変疲れます。

でも、野良にわとりの歓迎を受け、下着姿で平気でいる女性に目を奪われ、街中であろうと裸足で歩きまわる人々に驚かされ、南国の大会は始りました。

サーフィン発祥の地、ゴーギャンの愛した美しい島国でどんな試合が繰り広げられるのか楽しみです。

波の音を聞きながらいい夢を見たいと思います。

<大会結果>
勇太 6-3 6-1(U14)
健生 6-2 6-0(U14)
織部 6-2 6-4(U14)
昇平 6-0 6-0(U14)


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