2009年9月19日土曜日

精神力(1754)




<大会を振り返って>

今回の遠征はホームステイでお世話になっていてミーティングをする時間はありませんでしたので、少しだけみんなを集めて話をしました。

今回、話をしたのは「精神力」についてです。

「精神力」というと抽象的で分かりにくいですが、ギリギリの勝負で勝敗を左右するのはこの「精神力」です。

ギリギリの場面で思い切って打ち込んだショットがちゃんとインコートになる選手とアウトになってしまう選手がいます。

それは技術の差ではありません。

集中力という単純なものでも、闘争心でもありません。

もちろん、それを含んではいますが、総体的な心の力、「精神力」の差です。

これを鍛えてほしいのです。

どうすれば鍛えることができるのか、それは「生活」の中から高まってきます。

忘れ物の多い選手、準備ができない選手、周りのゴミや散らかっていることが気にならない選手などは、この感性は高くは備わってはいません。

知識ではなく、ふと感じた時にすぐに「行動」できるかどうかが大切なポイントです。

テニスでは状況判断の能力が大変重要です。

こうした感性を持っている選手は自然とその力が身に付いてきます。

それが「精神力」を高める第一歩です。

すぐに「行動」することです。

それを忘れないでください。

次に大切なのは「忍耐力」です。

テニスは嫌なことの方が多いに決まっています。

思うようにプレーできない、ちゃんと当たらない、相手にエースをとられる、心を乱す嫌なことはたくさんあります。

まずはそれを認めることから始めましょう。

嫌なことの方が多いのですから、嫌なことを嫌なものだと強く思ってしまうことは心を弱めていきます。

この大会でも、ちょっとスウィートスポットに当たらないだけでプレーを止めてしまうようなことがたくさんありました。

ポイントが決まったわけではありません。

ちゃんと当たらない、という嫌なことに心奪われてしまって体が動かなくなってしまうのです。

そういう選手は残念ながら強くなりません。

どんなショットであれ、インプレー中に集中力を乱すことで勝てるほど甘くはありません。

そういうショットに心乱すことなく、すぐに相手の攻撃に対して意識を向けられること、これが「忍耐力」が高いということです。

嫌なことを受け入れて、次の行動に素早く切り替えることができるということです。

こういう選手が強い選手です。

そして、感謝の気持ちを忘れないことです。

この遠征にはたくさんお金がかかります。

良い経験を積むことができるようにと親御さんが送り出してくれました。

ホストファミリーの方も煩わしいことが多いのに進んで受け入れてくれました。

大会はみんなにとってより良い大会なるようにいろいろと考えてくれました。

遠征に出ることは当たり前ではありません。

それを心から感謝することで「精神力」は高まってきます。

私は「生活力」がとても大切だと考えます。

いくら頭でわかっても、それを毎日の生活の中で実践してこそ身に付いてきます。

毎日がトレーニングです。

それしか方法はありません。

みんな「強くなりたい」と言います。

本当にそう思うのなら、そう思って生活することです。

そのことをこの遠征で学んで、これから高い意識を持って実践してほしいと思います。


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