<韓国遠征4日目>
今日も朝から今にも降り出しそうな曇天の中、本戦がスタートしました。
大貴は、力強いフォアハンドで相手を追い込む場面もありましたが、切り返しの強いスピンボールに対応できず、浅くなったボールを打ち込まれ、ミスを繰り返してポイントを失って敗退です。
まだショットが弱いので、しっかりとトレーニングをして力強さを身につけてほしいですね。
慎也は、昨日の予選決勝と同様にまずまずの集中力で戦いましたが、サービスの精度が低く、バックハンドをうまく攻められて敗れました。
課題はすぐには修正されませんが、次のステップに進むためにはどうしても克服しなければなりません。
高い意識を持って取り組んでほしいと思います。
雄太は、ファーストセットはタイミングをうまく合わせることができずに奪われましたが、セカンドセットの後半からは積極的なプレーでリズムをつかんで取り返します。
ファイナルセットは相手のモチベーションが下がる中、圧倒的に有利な状況にありながら単純なミスを繰り返し接戦に持ち込まれます。
タイブレークに入っても大きくリードを奪いますが、そこから同じようなミスを続けて敗退しました。
勝負弱さを露呈したような内容は、大きな課題として残ります。
自分の有利な戦いにするために何をするのかという判断力を磨いていかなければなりません。
大斗も自分の力を発揮できずに敗退です。
ただ強いショットを打ち込んで相手を追い込むというスタイルだけでは限界があります。
ショットを配球して、相手を崩してポイントに結び付ける展開力が大切です。
まずはベースラインからのラリーボールの精度を上げなくてはなりません。
ラリーボールが不安定なので単発のショットに頼っているように見えます。
そこを脱却して次のステップに進んでほしいと思います。
女子については、シード選手となった志歩は本日のマッチは組まれませんでしたが、都と遥佳が1回戦での対戦となりました。
海外まで来て日本人同士の対戦はどうかと思うかもしれませんが、公平なドロー作成においてはよくあることなので、お互いの力を出すことだけを考えるように伝えました。
試合の方は守備がしっかりしている遥佳がうまく都の攻撃をうまくしのいで快勝です。
ただ攻撃面がちょっと弱いので、明日の試合ではもう少し踏み込んだ積極的なプレーを望みます。
都は攻撃の精度を上げることが課題です。
スピンの能力を高め、スイングスピードを活かす工夫が必要です。
詩菜は粘り強く返球しますが、対戦相手の丁寧にコースを突くプレーにミスを重ねて敗れました。
ショットの威力や精度で大きな差があるわけではありませんが、コートカバーが遅く、相手に簡単に追い込まれることが課題です。
脚力はある程度のレベルにあるので、常に次の動きを意識して、コートカバーのスピードを高めなくてはなりません。
フットワークを武器にする、そんな気持ちを持って練習してほしいと思います。
今大会もなかなか勝つことは難しいということです。
何度も教えてきていることですが、勝負に対する気持ちが弱いように感じます。
何事にも貪欲ではないことが気になります。
朝の練習コートでは、雨が降って水がたまっているので水はけをしますが、素早く行動できません。
ひとつしかないブラシを順番で待っています。
他のコートまで取りに行けば、あっという間に終わるのにそれに気付きません。
予約した練習コートで他の選手が練習していて練習できない、と言うので私が交渉に行き、コートを開けてもらっている間に準備ができません。
せっかく予約したコートで、時間は限られています。
普通であれば、コートが空いたらすぐに練習できるように完璧に準備をして待っているはずです。
コートが空いてから準備をしているのでそれだけでも練習時間を無駄にしてしまいます。
それにも気づきません。
練習することに対して貪欲ではないからです。
強くなりたければ貪欲にならなければなりません。
練習に対して貪欲になり、勝つことに貪欲になり、強くなることに貪欲になることで強くなっていきます。
この遠征では強くなることを訓練しています。
少しの時間を惜しんで練習し、いつも以上に勝つことにこだわって、絶対に強くなることを目指して行動してほしいと思います。
<試合結果>
大貴 1-6、1-6
慎也 2-6、2-6
雄太 4-6、6-4、6-7(5)
大斗 1-6、0-6
遥佳 6-1、6-0 都
詩菜 1-6、2-6

0 件のコメント:
コメントを投稿