2009年9月15日火曜日

現れ始めた闘争心(1750)




<大会3日目>

今日も朝からどんよりと曇って時折小雨がぱらつき、南国らしい抜けるような青空で迎えてはくれません。

まあ、一日中試合を見る者にとっては、曇っていて涼しい方がありがたいので、これも恵みだと考えて大会を楽しみたいと思います。

今日は織部のコンソレーションを含めて、10試合が組まれました。

その試合が順番通りに行われたので、朝の8時半から夜の8時半まで試合を見続けます。

途中何度か記憶を失いましたが、この大会に入って子どもたちの成長を感じられる試合も多く、良い経験ができていると思います。

彩子と南穂のダブルスから始まりましたが、ストロークの安定感で大きく勝り、1ゲームも与えずに完勝です。

あっという間に終了したのでうまく評価はできませんが、コミュニケーションも十分に取れているようで、このまま勝ち進んでほしいと思います。

その後に行われたシングルスでは、ダブルスで対戦した相手とそれぞれ対戦が組まれたので、正直楽勝だと思っていました。

しかし、シングルスになるとうまくメンタルをコントロールできないもろさが出て、思いもかけない接戦となりました。

最後は地力で勝っているので何とか振り切りましたが、いくつかの課題が見つかりました。

南穂には、ミスをした後の振る舞いが悪いと相手に精神的な余裕を与えてしまうとともに自分自身のプレーが悪くなるので、極力気持ちの切り替えを早くして、うなだれたり落ち込んだりする態度をしないようにアドバイスしました。

それに加えて、サービスの精度が低いので、うまくリズムが作れないケースが多いように感じます。

姿勢のコントロールとスピンの能力を向上させることが大切であると伝えました。

彩子は、相手の粘りにあってプレッシャー受けると、プレーが消極的になることが気になります。

中途半端なスライスやラリーボールでミスをすると、その後のプレーに大く影響します。

うまくプレーができない時にこそ気持ちを強く持って攻撃することを忘れないで戦ってほしいと思います。

どうしても目の前の勝ちにこだわってしまうとそういうプレーになりやすいので、ただボールを打つことに集中することを心がけて強気なプレーに徹してほしいですね。

昨日の負けで、コンソレーションを戦った織部でしたが、結果は2試合とも惜敗です。

しかし、昨日までのプレーとは大きく違って、積極的なプレーや強気な態度が見られ、良いところが引き出せているように感じます。

勇太も14歳以下の戦いで敗れはしましたが、12歳以下の戦いではしっかりとした戦いを見せて明日の準決勝に進みました。

二人とも、昨日のプレーについては私に厳しく叱られました。

「ここ」に来ていることの意味を理解してほしいし、何よりも強くなるためにしなければならないことを徹底することが大切です。

その自覚が足りないと中途半端な試合になってしまい、遠征に来た意味はなくなります。

そのことを深く理解してほしいのでかける言葉はより厳しくなりますが、今日のプレーを見る限り、ちゃんと理解してくれているようです。

健生はまだ十分に理解してプレーできているとは言えませんが、最後まで闘争心を出して戦えていたことを評価したいと思います。

昇平は、この大会でのプレーぶりには目を見張るものがあります。

ボールに対する執着心、思い切りの良い攻撃、ガッツあふれるプレー、どれも高く評価できるものです。

ショットの不安定さや、時折見せる気の抜いたようなドロップショットは気に入りませんが、そのことを指摘した後の試合では、体格の大きく違う相手の威力あるボールに苦しみながらも、最後まで戦い抜くという意志を感じさせるプレーで魅了しました。

そのことを感じた大会主催者がテレビ局を呼んで、インタビューを受けることになりました。

私のつたない英語でどれくらいのことが伝えられたのかはわかりませんが、多くの人が見ていて「それ」を感じることができるプレーだということです。

「それ」とは、まぎれもなく「闘争心」のことです。

日本の子どもたちには「これ」が足りないと何度も言われることです。

色々な問題や背景があり、簡単に解決できる問題ではないことは承知しています。

しかし、プレーヤーである以上、「闘争心」を高く持っていなくて自分の持つ能力を引き出すことはできません。

それを経験として引き出すため、向上させるために海外遠征に出ます。

かける言葉は厳しく、子どもたちは戸惑いを隠せないこともありますが、そういう経験を通して戦う気持ちを高めていきます。

自分自身のことをすべて自分でやりきる自己管理能力を訓練しながら、高い闘争心をこの遠征で身につけてほしいですね。

そういう意味で、今日の試合を通して、少しづつですが闘争心が現れてきたことをうれしく思います。

一日中試合を見て、やはり疲れは感じますね。

お気に入りになったルロットと呼ばれる屋台で、おいしいガレットを食べて早く休みます。

明日の戦いで、さらに高まった闘争心を見せてくれることを期待します。

<大会結果>
彩子・南穂 6-0、6-0
彩子 6-2、7-6(6)(U12)
南穂 6-3 6-2(U12)
織部 2-4、4-2、(7-10)
織部 3-4、1-4
勇太 5-7、5-7(U14)
勇太 6-4、6-0(U12)
昇平 3-6、3-6(U14)
昇平 6-3、6-4(U12)
健生 2-6、2-6(U12)


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