2009年6月4日木曜日

監督の仕事(1647)



縁あって、名古屋国際中高の女子テニス部の監督をやらせていただいています。

今年度からは、私のアカデミーのスタッフが男子テニス部の監督に就任しました。

今年度からと言っても、実は今月から活動を始めたばかりです。

初めてのことなので、戸惑いはありますが、アカデミーとの連携を強化し、子どもたちにとってより良い環境を協力して作っていこうと思っています。

さて、その監督の仕事ですが、これは民間クラブのコーチの仕事とはちょっと違います。

技術を教えることはもちろん大切です。

そのためのノウハウや経験をたくさん持ってます。

通常、民間クラブではクラス分けがはっきりとしていて、だいたい同じようなレベルの生徒が集まって、少人数で練習をします。

しかし、学校の部活動では、全くの初心者から、全国大会に出場する選手まで、レベルの大きく違う選手が一緒に練習をします。

多くの部員を擁する学校では、レベル別に練習日を設定したりして、工夫して練習時間を確保していますが、基本的には同じ時間に練習をします。

それをまとめて、できるだけ多くの部員が、それぞれのレベルに応じて効率的に練習をすることができるように内容を工夫しなければなりません。

そこには民間クラブとは違うノウハウが要求されます。

昨日の練習では、約30名の部員が練習に参加しましたが、それをうまくアレンジするのは結構大変です。

そこが、監督としての技術指導の力量が問われるところです。

もちろん、教育的な配慮が必要です。

民間クラブでも、人として成長するために多くの経験を積むことに違いはありませんが、学校での活動ではその意味合いは強くなります。

挨拶や礼儀、集団行動、敬語、整理整頓など、クラブにおける指導よりも重きがおかれます。

その指導が不十分だと、監督としての指導の技量は低く評価されても仕方ないですね。

ここは大きく気を使うところです。

かといって、私のような外部監督は、教員ではないので、教員としての強制力を前面に押し出してコントロールすることはできません。

そこは、バランスを取りながら、「この人にテニスを教えてほしい」という気持ちを高く持ってもらえるかどうかが鍵になります。

ちょっと窮屈な感じがする、でも、青春をかける思いが強くなる、そんな部活動にして行ければ良いと思っています。

昨日の練習が終わって、「めっちゃ疲れた!でも青春だ!」と叫んだ生徒がいました。

その声がとても心地よく心に響きました。

監督としての仕事が楽しくなりそうです。


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