2009年6月21日日曜日

自分のペースを守る(1664)



テニスの科学(82)

よく「自分のペースで試合をするように」という指示を受ける場合があります。

また、「相手のペースを崩すことを考えてプレーをしろ」ともいわれます。

マラソンであれば、自分の能力や気候、路面の状態などに合わせて設定したペースを守るように走ることで、レースに勝つチャンスが大きくなりことは分かります。

しかし、テニスにおける「ペース」とはなんでしょうか。

良いペースで試合をしているときの状況を考えてみましょう。

・自分の狙ったところに適確に打てている。
・足が良く動き、返球が容易である。
・自分のリズムでサービスが打てている。
・ レシーブでの反応が良い。
・作戦通りに相手を追い込むことが出来ている。

このような状態にあるときは、打つショットに自信があり、相手を簡単に追い込むことが出来るはずです。

まさに「自分のペース」で試合をしています。

しかし、このような状況は、一瞬で変化してしまいます。

どのような状況で、好調なペースが一転してしまうのでしょうか。

・勝ちを意識した。
・大きくリードしたときに安心した。
・相手の打球スピードが変わった。
・相手の配球が変わった。

このようなときにペースが変わってしまう可能性があります。

こころの状態が変化するからです。

特に「勝ちを意識」してペースを乱すことは大変良くあります。

そして、一気に相手のペースになり、簡単に逆転負けを許してしまうのです。

つまり、「自分のペースを守る」とは、こころの状態を最適な状態に保ち、好調なペースを長く維持するために最大限の努力をすることなのです。

「自分のペースを守る」には、行動目標を決めて実行すること以外にもいろいろな工夫が必要です。


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