2009年6月25日木曜日

怖くなったらどうするか(1668)



テニスの科学(86)

試合では誰でも緊張します。

世界で活躍する選手も例外ではありません。

ある年のウィンブルドンで、イヴァニセビッチがマッチポイントで緊張のあまりダブルフォールトを犯したのを記憶しています。

ウィンブルドンでベスト8にはいった松岡修造も、ベスト8入りをかけた試合で、マッチポイントのときは怖くて逃げ出したいほどであったと述べています。

誰もが恐怖と戦っているのです。

しかし、強い選手はそういう場面で、自分なりの対処法を行うことで、恐怖の気持ちができるだけプレーに影響しないように懸命に努力していることを忘れないでください。

次に挙げる対処法の中には、あなたにぴったりの方法があるかもしれません。

一度試してみてください。

その① キーワード

自分が苦しい状況に追い込まれたときに、自分自身を奮い立たせることができたり、心が落ち着くことができるような言葉を繰り返し思い浮かべたり、実際に口に出したりすることで、混乱を避けていつもどおりのプレーができるようにこころの状態を整えることができます。

このような言葉を「キーワード」といいます。

松岡修造選手が、ベスト8入りをかけた試合でのマッチポイントで

「この1球は絶対無二の1球なり!」

と叫んだことは有名です。

彼はこの言葉を叫ぶことで、逃げ出したい気持ちを切り替えて、立ち向かっていく勇気が持てたと述べています。

私が指導する子供たちは、

・ いま自分ができることに目を向けろ
・ 相手に向かえ、攻めろ
・ 自分を信じて、思い切り良く打て

などの「キーワード」を挙げてくれました。

どの「キーワード」も良いこころの状態を作り出すためには有効な言葉であると思います。

ただし、このような言葉は自分自身で探し出さなくてはいけません。

自分の心に響く言葉を捜すことは難しいかもしれませんが、それを見つけたときに「弱気な自分に別れを告げる」ことができるのです。

(※キーワード) 良いときの動きを思い出せるように、良いときの動きと簡単な言葉を組み合わせておき、混乱しているときやうまくいかなくなっているときに、その言葉を繰り返す暗示技法。


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